火星の月の下で

日記がわり。

□おにぎりマネージャーではなく、メディアの姿勢

「おにぎりマネージャー」の生きる道

昨日のことですが、スポーツ新聞のある記事がネットを少々ざわつかせました。これは、日刊スポーツの「春日部共栄 おにぎり作り“女神”マネ」という記事で、紙版では写真入りで一面を飾りました。夏の甲子園に出場し、見事一回戦に勝利した埼玉県の春日部共栄高校には、ベンチ入りもする女子マネージャーがいる、というお話。

昨日くらいからけっこう話題になってて、ここで取り上げられている以外にもいろんなところが取り上げていたけど、問題になったのは、女子マネージャーがおにぎりを作ったことでもなければ、進学コースを変えたことでもなく(いや、これは多少あったけど)、強豪に勝ったことでももちろんなくて、このことをまるで美談のように取り上げているマスコミの報道姿勢の方にあったのではなかろうか。
少なくとも最初に見た文脈では、「なに子供のプライベートを暴いて商売してんだよ」みたいな意見をけっこう見たのに、半日経つと見事に論点がすりかわってしまっているようだ。
私は最初、紙面記事になる前の朝日系twitterで見たのだけど、その後のかなり早い段階でのまとめ記事でも「そのうちおにぎりの代りに違うモノを握っている」というゲスいコメントとともに、このメディアの節操のなさが多く取り上げられていたようなのだが。
確かにメディア論に持ち込むよりも、ジェンダー論にもっていく方が結論ありきで書きやすい、というのはあるんだろうけど、それによって話題がすり変わっていることに気づいていないのか、それとも誘導しているのか。
どっちにせよ、このコメンテーターはいささか軽薄でしたかね。