火星の月の下で

日記がわり。

◎四肢の痕跡が残るヘビの化石、発見される

4本足のヘビの化石、ブラジルで発見 進化過程解明に前進

ブラジルで、4本の足がある新種のヘビの化石を発見したとの研究結果を23日、英独の科学者らが率いる研究チームが発表した。
ヘビの祖先が海洋生物ではなく陸上の穴居性動物だったことを示す発見だという。
「テトラポドフィス・アンプレクトゥス(Tetrapodophis amplectus)」と名付けられた新種のヘビの化石はブラジル北東部にある白亜紀初期(1億4600万〜1億年前)のクラト層(Crato Formation)で発掘された。
4本の足があるヘビの化石が見つかったのは今回が初めて。

ヘビの四肢が失われたのが陸棲時代か海棲時代か、ということについては、ずいぶん昔に「陸棲時代である」という論文を読んだような気がするんだが、明確な証拠として発見された、ということなのだろうか。
南米で発見された、という地域性も重要で、進化に従って温帯域へと広がっていった、と言われているので、そのあたりの裏付けにもなっているように思う。
ヘビの進化についてはかなり明確にわかっているようで、最も原始的なヘビがボア、パイソン(ニシキヘビ)の大蛇グループで、最も進化した系統がアオダイショウ等のナメラ類だと言われている。
ただし、菅牙が発達したクサリヘビの仲間である、という説もあるようだけど。
ともかくその原始的なパイソンのグループには「腰椎」の痕跡が残っている、というのはヘビの飼育者にはよく知られている。
今回発見の化石は、ボア・パイソンに進化する手前のグループ、ということなのだろう。