火星の月の下で

日記がわり。

◎魔槍「ブリューナク」の名前は日本人が勝手につけた?

神槍「ブリューナク」は日本人が考えた名前!?
togetterなので、twitter上での短い発言に対するtweetもかなり拾われていて「ブリューナクはケルト神話だよ?」とか「光の神ルーの投げた槍だよ?」とか言ってるのが少しばかりノイズになっているが、主旨は名前をつけたのが1990年頃の日本人らしい、ということであって、ルーの投げた神槍、魔槍が創作だったと言っているわけではない。
その上でいろんな議論が起こっててなかなか面白かったわけだが、一応ここに書いてあることを受けると、日本人ってのはそういう識別を越えた命名をするのが好きじゃのう、というのをあらためて感じてしまう。
古くは60年代頃から、妖怪の名前をカタログ的に網羅して悦に入ってる人とかもいたんだけど、実は地域性とか時代性を考えると、知識として持つのはけっこうだが、それは同列に扱えないのである。
たとえば、妖怪の総大将の下に、特技、異能をもった妖怪達が一斉に集まって、というのは、エンタメとしては面白いけど、文献学、あるいはフィロロギーの立場としては軽薄の一語ということになる。
ここで盛んに論じられいるのはエンタメの範囲のようなので、その点については別にかまわないし、批判しようとかっていうのでもないのだが、こういうカタログ的知識を収拾したがる国民性なんだな、とつくづく思ってしまうわけだ。まぁそれがヲタクの第一歩であり、マニア、カルトの道なのかもしれんし、わしもかつては通った道ではあるのだが。
とはいえ面白いですな、いろんなところに飛び火していって、レーヴァテインのこととかについても言及され始めているし、ノルド系の神話体系になってくると多少はこちらの専門ともかぶってくるので、なかなか興味あふれる議論になっている。
ただまぁ元がtweetなんで、せいぜいwikiくらいしか参考に引っ張ってこれていない、というのが少し残念ではあるけれど。