火星の月の下で

日記がわり。

◎遅刻少女はいつから食パンをくわえて走るようになったのか

ほうとうひろし氏による食パンをくわえて登校するキャライメージの元祖探し」(togetter:900834)
実は少女マンガではなく、少年漫画。
1965年頃の『ハリスの旋風』(ちばてつや)、『ストップ!にいちゃん』(関谷ひさし)あたりに類似例があるとのこと。
そして明確なものとしては、同年の『フジ三太郎』(サトウサンペイ)に、現時点での決定打と思えるものがあった、ということらしい。
私も、少女マンガの定番かと思ってた・・・と思いつつ読んでいくと、西谷祥子さんの『リンゴの並木道』が出てきてひっくりかえる。
いや、引用されている画像に記憶があって、確かこれ持ってたはず。
西谷さんのマンガが少女漫画としての最初かどうかははっきり覚えていないが、こういう状況、こういう画風で、当時のマーガレット・りぼん系のハリウッドスタイルな金髪少女コメディには、近い表現がかなりあったような記憶なのだ。
漫画の全体史というか、個々のジャンルごとの歴史はかなり体系だって整理されてきて、それこそ平成生まれの人でも戦後すぐからの漫画史を一望できる時代になっているが、こういったモティーフの研究、あるいは綜合されていくプロセスなんかはまだまだ未開拓で、面白いものがありますのう。
以前少し書いた「トゥシューズに画鋲が」というモティーフも、今だとかなり明確にたどれるのではないだろうか、という気がする。