火星の月の下で

日記がわり。

○アニメ批評サイトに思う

私自身も感想サイトを別名義でやってるので、他山の石としたい、と思って書いてみる。
最近ちらちら見るようになった、総括系感想・批評サイト。
使用される用語として、豊作、凶作、等。
一作ごと、一エピソードごとの感想なら特に気にならないのに、全部ひとからげにいっているような言い方をされると、どうもひっかかる時が多い。肯定的であれ否定的であれ。
その最大の理由は、ごく一部の特定作品しか見ていないのに、全体を語っている、というタイプ。
しかもそういう総括系の記事を書く人間の「特定分野」というのはだいたい決まってて、深夜時間帯の男性向け、ヤングアダルト向けの作品にほぼ限定されていることが多い。
たまに少女漫画原作なんかをとりあげていることもあるけど、それとても男性視点での視聴。
そしてその多くが萌え系であるにもかかわらず「しょせん萌え系」みたいなニュアンスで語ってしまっている点。
要するに全体をまったくと言っていいほど見ていないのに、いかにも全体を見ているかのように「○○年冬期の新作は豊作」「今期は凶作」と語ってしまっている点。
批評じゃなくて感想で言ってるのならまだいいか、と従来は思ってたし、まとめ系で「特定層」しかとりあげてないのに総括しているクズどもに比べればまだ自分の言葉で語っているだけましかな、とは思ってたんだけど、こうも偏った視聴の上で全体像を語られると、なんかモヤモヤする。
こいつら、明るい時間帯のキッズ作品について何も言えないし、イケメン「しか」でてこない女性向け作品に対しては、ほとんど差別意識むき出しと言っていいくらいの拒否感出しながら、全体像の中には入れない。
もちろん嫌いなら嫌いでいいし、そういったものを見ない、という選択肢も十分有りなんだけど、そういったものを見ずに全体を語ってはいかんだろ、と思うわけ。
個々の作品に対して語られているときはそんなこと微塵も思わないんだけど(微塵も、は言い過ぎかな)全体総括されると、最近特に気になってしまう。
ま、だったらそういうところは見なくてもいい、という結論になるんだけど、このネット社会、なにかの弾みで見てしまう、というのがほとんど不可能になってるからなぁ・・・。
どこか特定のサイトを批判するのが目的ではないので名前はあげないし、私自身も全ての感想サイトを見たわけでもなく、ごくほんの一部についての感想なんだけどね。だからもちろん「そういうものを」見てしまったときに気になるだけであって、全体がそういう方向に向かっている、なんてことは言わないけどさ。
twitterなんかで、前後の記事を読まず脊髄反射でリンクしてケンカふっかけてくるのがたまにいるので、面倒だけと一応こういう書き方をしておく。