火星の月の下で

日記がわり。

◎春アニメ佳境

4月スタートの1クール作品、及び分割2期やら2クール目やらの作品が佳境を迎えつつあるのだけど、どうもいつものシーズンに比べて着地がうまくいきそうにないのが目立つ。
その最たるモノが『甲鉄城』なんだけど、作画はほとんど一話のもれもなく秀逸で、今期トップランク中の一本なのは間違いないとは思うものの、あまりに汚いゾンビ描写と救いのない時間が長すぎるのとで、開始当初の新しい世界を開いたワクワク感はとっくにふっとんでいる有様。
ま、アニメブログの方では原則不満やら批判やらは書かない方針なので、こちらの日記の方で少しばかり愚痴っておく。
絵だけは秀逸だけど話が・・・というのは『文豪』でも同じで、こっちはストーリィ展開の欠陥というより、腐った人を対象にしたかのような青年描写が異様に気持ち悪い。
ま、セールスは良い数字が出るとは思うけど、作品としては「絵だけ見てればいいや」な作品になってしまった。鏡花だけは突出して良いんだけど。
逆に絵はまったく趣味にあわないけど、お話がけっこう健闘してるかな、というのが『Re:ゼロ』と『ジョーカーゲーム
とはいっても「健闘」のレベルで、入れ込むほどではないのだが、けっこう気に入って見ているのは確か。
特に『Re:ゼロ』はもう少し絵のセンスが良ければかなり好きになれそうだったのに、と思っていたりする。
上記傾向作品とは同列にはできないが、軽快なコメディ系作品にはいつも通り一定水準のものが配置されてい、そのあたりは楽しめた。
比較的楽に視聴できた、という点で『くまみこ』『三者三葉』『あんハピ』ってあたりはこの歳になっても視聴が楽しい作品で、ほんの少し毒はあったけど『ばくおん』、出だしのグダグダさが残念だけど赤道祭で一気に盛り返した『はいふり』なんかもここに入れていいかな、『はいふり』はまだちょっと予断を許さない不安があるが。
お気に入り作品は当然のようにあるけど、褒めそやすのはアニメブログの方でやってるのでこちらには上げない。
ただ一つ、かなり気になっている『キズナイーバー』について。
表面上、コメディ系、学園系の皮を被って(これを学園コメディととらえている人は少ないだろうけど)けっこうグイグイ心の中に切れ込んでくる感じはかなり快感。
ティーフや手法は昭和末期にあったものではあるけど、その処理がうまいのと、絵が格段に良いので楽しめる。
反面、あまりにテーマの方に拘泥しすぎていて、社会的な配慮(法律とか経済、社会制度等)が行き届いていない不安はある。
そんなことを期待して視聴している人なんかいないとはいえ、そういうバックグラウンドはミメーシス的効果として重要だと思うんだけどな。
さらにイマサラなんだけど、横文字表記「kizunaiver」・・・これって「kizuna+iver」かと思ってたんだけど「kizu+naive+r」の方が意味合いが強いのかもね。
「傷」と「絆」の中に「naive」が隠れている、というのはけっこう作品のテーマともあってるような気がするし。
このあたりはアニメブログの方で触れてなかったので、ここでひとりごとのように残しておく。