火星の月の下で

日記がわり。

○ミステリ・ガイドはありがたい

衝撃のラスト!ヒマな時に読みたいおすすめミステリー小説10選
今となってはもう雲の彼方、別人のような記憶というか感覚になっているが、40年以上前、十代の頃はミステリも好きで、それこそ寝る時間も惜しんで読んでいた時期があった。
特に黄金の二十年代(Golden Twenties)を中心にした英米本格にはどっぷりはまりすぎて、当時まだ『樽』以外の初期作品が翻訳されていなかったクロフツとか『完全殺人事件』以外がほとんど翻訳されていなかったブッシュなど、原語版で取り寄せて乱読していたものもあったのだ。もちろん創元、ハヤカワの翻訳モノはそれこそ出るたびに買って読んでいた。
ただまあ当時からまず第一が幻文で、二十代になると幻文の比重がどんどん大きくなっていったこともあって、ミステリの方は読書量が減っていき、三十代以降は思いだしたようにポツポツと読むくらいになっていた。
そんなわけで、こういうガイドは実にありがたい。
もちろん個人の選なので偏りはあるのかも知れないが、「このミステリが・・・」みたいなのだと数が多すぎて現実的ではなくなってしまうこともあるし、10本程度にしぼってくれている方がありがたい。
要は、こういうガイドを足がかりに再びミステリの世界に戻っていくことが大切なのだし。