火星の月の下で

日記がわり。

消えた周期表

今朝の毎日新聞のコラム「発信箱」で、ゆとり教育による教科書改訂の一つとして、中学高校の理科(化学)から元素周期表が消えたことが取り上げられていた。
ゆとり教育の教科書改訂の実害としては、数学の「円周率は約3」とか「中学で根の公式は教えない」といった方か注目をあびたけど、この化学の改定には正直驚いているところです。
コラム氏はまた「「水兵リーベ僕のお船」という暗誦歌が暗記教育の象徴のように映った」と書かれていますが、これがコラム氏の想像かそれともソースがあるのかは定かではありませんが、そんなこと言い出すと、学問なんて何もできなくなってしまうんじゃないか、って思います。
周期表っていうのは、たしかに丸暗記とか強要されると辛いものがあるのかもしれませんが、それ言うと古典の「ありおりはべりいまそかり」だって似たようなものだし、あれって見てるだけで、いろいろな空想が広がってくるし、そういうところからも理科的センスや教養が生まれてくるもんだと思う。たぶん決定した上の方の人に理系の人がいなかったか、それとも理科教育の重要さを理解してる人がいなかったか、いずれにせよ、先進国の教科書とはちょっと考えにくいところです。ものづくり日本の未来ははてしなく暗いです。