火星の月の下で

日記がわり。

風太郎忍法帖

甲賀忍法帖をはじめて読んだときの印象はいまも覚えている。そのめくるめく幻覚にも似た奇想に、目も脳も釘付けになってしまっていた。
実は伝奇とか時代劇とかSFとかじゃなくて、変格モノ*1として読んだのだ。ここらへん時代だね。(笑)
それまでかなりの独・北欧かぶれだったのが、それからポツポツと日本の伝奇ものや時代劇、捕物帖なんかも読むようになった。昭和40年代の話だが。それだけに、今回のこのバジリスクのアニメ化は、しかも第1話に関しては、かなりの品質で作られていて、嬉しい限りだ。・・・もっとも、第3話以降、破綻の足音が聞こえているらしいんだけど。(^_^;

*1:まだ本格探偵小説、という言葉が生きていた時代の探偵小説の分類用語。本格に属さない推理小説、もしくは探偵小説のことで、今でいう伝奇ものはたいていここに入っていた。現代では「本格推理」というもの自体が(少なくとも昔のような形のものは)死滅してしまっているので、現在の伝奇はもう全て変格といえなくもない。