火星の月の下で

日記がわり。

◎バジリスク 第3話

事前情報では、かなり作画がピンチかもしれない、ということだったんですが、そんなにひどくはなかったので、ちょっと一安心。(^_^)
さて、お話の方は、というと、伊賀忍群対将監、天膳対地虫十兵衛、の2本立て。もちろん、戦略先行の伊賀の圧勝。
まず、天膳対十兵衛。
天膳の脅威の超能力「不死身」、でもこれはっきりとは明示してなかったですなぁ。単に今回の尺が足りなかっただけなのか、それともある時期までは伏せておくのか。天膳の末路については、既に第2話で伏線が敷かれていた事は、原作を読んでいる人ならとっくの昔に承知之介なんだけど、そんなことがわかっていても、面白かったですなぁ。あの眼球の上をテントウ虫が這う演出とか。一方破れはしたけど、十兵衛。原作とは微妙にギミックの出し方が変ってて、舌で槍を操っておりました。これがなかなかカメレオンチックで見た目に面白かった。それと、腹板での移動。これアニメにしたことの効果がよく出てたと思う。わかりやすかったし、そのスピードについても、十兵衛の異常さをよく出していたと思う。ただ、その反面、「四肢のない」芋虫忍者の奇怪さが、やや減じられていたのが残念。まぁ、テレビだし、仕方ないところではあるんですが、腹板の移動、という視覚的効果でずいぶんうまく隠していたと思う。…隠してほしくはなかったんですけどね。(笑)
伊賀忍群対将監、というより、実質、蛍火対将監かな。
夜叉丸とほぼ互角に戦い、一瞬にして伊賀三忍をからめとった風待将監。夜叉丸との対決時に見せていた、蜘蛛のごとく動きが、この蜘蛛縛りで威力発揮。些細な点だけど、掌に汗をかいてそれで粘る蜘蛛糸の上を自在に動けるようになるという演出もなかなかに心憎いばかり。また、蛍火の虫遁の術、発光しているように見せているのもわかりやすくてよかったですなぁ。もっとも、眉根を寄せて、唇をへの字にして印を切っている姿よりも、「夜叉丸様はどうなったんやー」って言いながら、狂ったように、ほとんどギブアップの将監をめった刺しにするところの方が私的には良かったです。返り血を浴びてる姿とか、かなり萌え。(笑)
さて、今回の展開の中にも、若葉城と武芸帖に取り入れられたものが多くありますね。若葉城では、くも丸と「突いても切っても死を知らぬ」不死身の邪鬼。武芸帖では、というか、白土作品にはよく出てくるくのいちの名前「蛍火」、たいていコケティッシュな役割を与えられてることが多いので、出典はここでしょう。まぁ、ある程度まとまってきたら、また忍者漫画との比較検討なんかもしてみたいと思います。