火星の月の下で

日記がわり。

名人戦移転事件

名人戦が揺れている。
と言っても、森内名人に谷川9段が挑戦している勝負の中身の方ではなく、将棋連盟が、主催を毎日から朝日に変更しようと画策して、その際の不手際でガタガタしているらしい。
名人戦の契約については、何もしないでいると3年ごとの自動継続になるため連盟側が、次々回からの自動継続を一旦白紙にしたい、と毎日側に申し入れた、というのが事件の発端。
ところが毎日に、米長会長名義できた書面によると、明らかに契約解除であり、自動継続の停止、といったものではないことが、たぶん中学生くらいの国語力でも理解できるような文面だった。
一方で、連盟が全棋士に書面を送り、執行部のやることにガタガタいうな、これしか選択肢がないくらいの赤字なんだ、という内容だったそうだ。
まぁ、毎日は定期購読してるので、その文面は逐一保存してるが、報道された情報だけで判断すると、どう考えても連盟の対応の方がおかしい。なんかウラがある、と考えざるをえない内容だ。
常識的には、朝日との密約が考えられるけど、毎日と切れてしまったら、名人戦だけでなく王将戦の存続、果ては週刊将棋MyCOMの将棋関連とも切れてしまうことになりかねない。ちょっと正気の沙汰とは思えないのだが・・・。
私個人としては、名人戦は毎日が今日の形にしたわけだし、戦後しばらくの間朝日に移管していたとは言え、朝日でもめてニッチもサッチもいかなくなってしまったときに、再び手を差し伸べたのが毎日だった、という経緯があったので、こんな不義理なことをしていいのだろうか、という気はかなり強くある。
もっとも、コンピューター・ソフトの普及もあるし、もし連盟がこういう汚い手を使って朝日に移管させてしまうのなら、もう棋界には興味を失ってしまうかもしれない。
棋譜を見る楽しみは減じてしまうが、もう私自身も若くないし、別に最新棋譜でなくても、昔の名棋譜だけでも余生を過ごせそうだし。
棋士棋譜に対しては、今でも尊敬の念はあるが、米長会長のやってることは、まるで子供のわがままのように見える。
今回の事件に限ったことではなく、こんな人物が連盟の会長をしているのなら、もう見切ってもいいような気がする。
少なくとも、趣味の領域でこんなに不快にされたのではたまったものではない。
今後どうなるかまだわからないけど、そろそろ潮時かな、という気がしている自分もいることは確かである。