火星の月の下で

日記がわり。

V氏宅へ

Voltecker氏宅まで遊びに行き、いろいろと映像を見せてもらったり、漫画情報とかを仕入れてくる。
横山光輝の『コマンドJ』が復刊していたとは知らなかった。こうなるとぜひ『レッドシャーク』を入手したいものだ。
氏のSFの中では、V7の次くらいに好きな作品。
あと、70年代・山上たつひこの『石の顔』とか『ヒッピー2023』とか、懐かしいものを見せてもらった。
そこでも話したんだけど、山上たつひこっていうのは、社会SFもの(『光る風』等)や恐怖モノで異彩を放ってから、ギャグに行ったというちょっと変わった人で、普通は逆だと思う。
つまり、ギャグやコメディ、パロディ風味から入っていって、シリアスやらSFやらをやる、っていうのが圧倒的に多いと思うのだ。まぁ『石の顔』はギャグともとれなくはないけど。
映像関連では、なんといっても『大魔法峠』ですな。
魔法の国の恐るべき貧富の差に感動してしまった。(笑)
昔から魔法少女ものに、王様やお姫様が出てくることのナンセンスさ、っていうのは、今まで小田実を始めいろんな人が指摘してきたけど、それを実製作の面で体現した、というのがすばらしいと思う。
手塚初期の時代ならいざ知らず、現在の創造者であれば、たとえファンタジーであっても、王とか姫とかが出てきたら、それはその社会の中に、上部構造と下部構造の対立がある、くらいの認識はもっておくべきだろう、と思ったりするわけだ。
「美しいお姫さま」というコトバが出てきたら、それは、世襲階級の存在と、富の独占がある、と思うべきだろう。
「美」というものは、たぶんに富を背景としてあらわれるからだ。肉体の美も含めて。
まとまらなかったけど、この辺で。