火星の月の下で

日記がわり。

マライのハリマオ(続)

7月25日の日記に書いた『マライの虎』だが、その後VOLさん家で一緒に鑑賞した後、家に帰っていろいろと調べてみると、けっこう面白いことがわかってきた。
この劇中には、戦後活躍する2人、浦辺粂子小林桂樹の2人が出ている、というのはけっこう有名だったのだが、出演者の名前で、見落としていたビッグネームがありました。
英人警官とマレー人の間で翻弄され、結局は英人に捨てられてしまう、マレー人の警官・バテボウ。けっこう良いキャラで、支那人で華僑の陳文慶に次ぐ個性を作品中に放っているのだが、これ、なんと上田吉二郎だったんですね。
戦後の、怪優ぶりの印象があまりに強かったので、ちょっとわかりませんでした。
それともうひとつ吃驚だったのが、主題歌を歌っていたのが、東海林太郎でした。
どうも字幕というかキャプションがはっきり見えないところがあって、俳優の方にはあまり気が回りませんでした。
ところで、主役の中田弘ニ。
簡単に調べただけなんで、詳しいことまではわからなかったんですが、経歴を見てみますと、1943年で終ってるみたいです。
終戦後、廃業されたのか、亡くなられたのかちょっとわかりませんが、上の経歴だけ見てますと、どうもこの40年代前半くらいに俳優としてのピークがきていたみたいです。
不幸なことに、そこに戦争が重なった、ということなんでしょうか・・・。
ちなみに、ご子息が、キャプテンウルトラの中田博久氏。アマゾンのゼロ大帝と言った方がいいかな。(笑)