火星の月の下で

日記がわり。

ブルッフ・交響曲第1番変ホ長調op28

通販で買ったブルッフ交響曲全集が届いたので、感想。以下、CDデータ。
CDはフィリップスの2枚組。輸入版。
指揮:クルト・マズア、オケ:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
全体を通じての感想は、まず後ろに行くにしたがって耳になじみやすくなるという曲。
第1楽章。Allegro maestoso。和声が美しく、包み込むような感じ。ただ反面、ブルッフの特質とも言うべきメロディラインの美しさはそれほど感じられなかった。メンデルスゾーンの影響を一番強く感じる部分でもある。
第2楽章。Scherzo. Presto。短調で始まり長調に帰結する、動きの大きな楽章。
第3楽章。Quasi fantasia. Grave。短調。最も幻想味に富んだ楽章で、本作中一番美しく、かつ重厚である。ブルッフのよさが一番よく出ているような気がする。
第4楽章。Finale. Allegro guerriero。メロディラインは耳になじみやすく、律動的でわかりやすい曲想で、いかにもフィナーレの感じなんだけど、全体的に軽い。やや物足りなさが残る感じかな。
第3楽章の、けだるく重いメランコリーが一番良かった。手元に楽譜がないので流して聞いたけど、譜面があれば、たぶん第1楽章なんかもそこそこ面白いと感じられるかもしれない。
また聞きなおしてみて思うところがあれば書いておきたい。
演奏は・・・かなり普通かなぁ。第1楽章なんかは、マズアらしさがよくでていたと思う。