火星の月の下で

日記がわり。

広川さん、逝く

第1次声優ブームのときの中心声優、広川太一郎さんがなくなられた
アニメブログにも少しだけ書いたけど、こちらにも書いておく。ショックだ。
もっけ』で、納谷六朗さんや野沢那智さんが元気な、そしてすばらしい演技を見せてくれているだけに、68歳という年齢は、いかにも早い。まだまだもう一仕事やってほしい年齢、キャリアである。
昭和40年代に起こった第1次声優ブームは、野沢さん、広川さんらを軸にした男性声優ブーム、そしてアニメ声優というより、洋画吹き替えの声優さんたちにファンが群がっていった現象だったけど、その後こういった方達もアニメの方でも目立つ活躍をされるようになって、声優の技術的グレードがものすごく上がっていったと思う。*1
実際、第1次ブームの方々がアニメに戦場を移される以前と以後とでは、しゃべりそのものが違って聞こえるほどで、現今の、技術的な意味での声優の水準を大きく引き上げた功労者ばかり、というのが印象である。
ただ、アニメの賃金問題については、うまくいかなかったようではあったけど・・・。
広川さんというと、アニメ的には古代守が第一に、キャプテンフューチャーが第二に出てくるだろうけど、ワタクシは『ラ・セーヌの星』での、ロベール=黒いチューリップの声が忘れられない。
個性があり、技術も高く、俳優としても優れたセンスを持ち、しかもユーモアにも充ちていて、いまどきの声優が、歌手の真似事をしたり、芝居のまねごとをやったりのするのとはスケールの違う深さ、大きさだったと思う。
各人各人に思い出の演技、芝居、役柄があるだろうと思う。ただただ残念というほかはない。合掌。

*1:もちろん、第1次ブームのときにもアニメには出ていらしたが、メインは洋画吹き替えだったと思う。