火星の月の下で

日記がわり。

◇高校ラグビー準決勝

日付を越えてしまったので、もう昨日だが、準決勝の2試合が身震いするほど素晴らしいゲームだったので、簡単に感想だけ記録しておく。
・第1試合 東福岡15-22常翔啓光。
たぶん今大会のベストゲーム。競技技術の高さ、選手のラグビー理解の深さ、広さ、肉体の鍛錬度、全てにおいて突出したチームが渡り合った素晴らしい試合だった。
それぞれ東福岡は久我山戦、啓光は東京戦で苦戦したけど、あれがむしろいい薬になってすさまじい集中力を見せてくれた。
難点としては、ちょっと審判が厳しすぎたかな。ギリギリのところを反則にとられまくった、という印象だったけど、たぶんそういうギリギリのところまでいかざるをえなかった両チーム、ということなんだろう。
このゲームがこれほどまで面白い、手に汗握らされるゲームになったのは、両者の高い技術もさることながら、両者のチームカラーがまったく違ってた、ということもあるのだろう。
選手個々にすばらしい技能があり、全員が類稀なる技術を持つ東福岡と、全体が洗練され鍛えられ、空間認識の優れた啓光のチームプレー、という対照も、見ている分には面白かった。
・第2試合 京都成章0-3御所工・実。
第1試合とは違う次元での密度の濃さ。
こちらはともにディフェンスに優れた両チームが、常に相手の意図を察知し、空間的、組織的に動きあった好試合。これもレベルが高かった。
流経柏戦で見せてくれた御所の優れたポジショニングがうまく機能していない、という点で、成章の意思統一、構成力が優れていたんだろう。
ただ、両者ノートライに終わったとはいえ、御所の方が幾分能力は高く感じられたので、PGが決勝点だった、という不満はあるが、順当な結果。むしろ御所がこんなに苦戦するなんて、といったところかな。
啓光が東京戦での大苦戦を薬にしたように、御所もこの苦戦を薬にして決勝に臨んでほしい。
さて、明日の決勝。
奇しくも春の選抜と同じ顔合わせになったが、春は御所が東福岡を破っての対決で、啓光の優勝。
ということはAシードになっただけあって、今大会、この両校の力が頭一つ他より抜けていたんだろう。
しかし決勝は・・・今日までの試合を見る限り、やはり啓光がやや優位かな。
奈良県在住者としては、奈良の県立高校にがんばってほしいところではあるが。