火星の月の下で

日記がわり。

朝日の記者、名人戦対極中の羽生の手版中に、サインを求める

Yahooのトップにあがってしまった。(笑)
対局中の羽生名人に記者がサイン求める 厳重注意
対局中の羽生名人に記者がサイン求める 厳重注意、こっちは産経。

将棋の羽生善治名人(38)に郷田真隆九段(38)が挑戦する「第67期名人戦」(朝日新聞社など主催)で10日、朝日新聞の委託を受けて観戦記者として立ち会っていたフリー記者(75)が、対局中の羽生名人にサインを求めるトラブルがあった。同社は記者に口頭で厳重注意するとともに、対局終了を待って羽生、郷田両氏や共催の毎日新聞社など関係者に陳謝する。

毎日−朝日の共同主催になったと思ったら、これか。なに考えてんだ、アカ日のバカは。
報道だけじゃなく、将棋に対してもこんな特権的態度なのか・・・。
しかもこの東って、けっこうなキャリアだろ、それがこんなことするなんて・・・。加えてこのコメント。

休憩時間に担当者が、問題の記者に「対局中に声をかけるような行動は慎んでほしい」と注意したところ「郷田さんの手番だと思っていた。うかつだった」と釈明したという。

たとえ手番でなくても、対局中の棋士にサインをねだるってダメだろ。
いったいこいつは半世紀の間、将棋界と接してきて、何を見て、何を学んできたんだ。
以下、簡単に、名人戦と新聞社の関係。
1. 1935年、実力名人戦、スタート。主宰新聞は毎日。
「ああ、つひにその時は来た」で始まる名文句で知られる、名人戦が関根十三世名人の決断によって、世襲制から実力制へ移行。毎日が全面的にバックアップ。
2. 1950年、政治的判断から、主催紙が朝日から毎日へと動く。
育ててきた実力制名人戦を奪われた毎日は、第3のタイトル戦「王将戦*1をスタートさせる。
3. 1976年、契約金のもつれから、主催が朝日から毎日へ移行。
朝日はその後、全日本トーナメントを開催し、賞金総額では第3位につけているものの、これはタイトル戦ではない。
4. 2006年、連盟・米長の主導で、朝日・毎日の共同開催へ。
そして今日へいたる。
朝日なんかに主催の一部をかませたら、なんかいやなことが起こりそうな気がしてたんだ。
読売の賞金総額で序列の順を求めてくる下品さも相当いやだけど、こういう特権意識がすみずみまで蔓延している朝日も相当いやな感じだね。

*1:名人戦に続く第2のタイトル戦が、読売主催の九段戦。これはその後十段戦を経て、今日の竜王戦へとつながる。なお現在、王将戦は毎日の系列・スポニチの主催になっている。