火星の月の下で

日記がわり。

宮田五段が明るくしゃべっている!(笑)

NHK杯戦2回戦、鈴木八段対宮田五段戦を見る。
鈴木大介八段は、A級にいた頃、藤井、久保とともにA級振り飛車御三家といわれていたが、いまや久保、鈴木がB級1組に落ち、A級に残った藤井九段も、近年は居飛車を多く採用して純粋振り飛車党とはいえなくなってしまい、さびしいことになっている現状だが*1、今回は、終盤の鬼気迫るすごさ、天才性、という点では棋界トップ3に入ると言われる早見えの天才・宮田五段に対して、中盤の構想で逆転、リードを広げ、見事に勝利。
解説が、かつて渡辺竜王、宮田五段とともに「所司一門若手三羽ガラス」といわれた松尾七段で、宮田の兄弟子。
でまぁ、将棋そのものも、宮田が「松尾穴熊*2」、鈴木大介の攻めと面白かったんだけど、感想戦がまた面白かった。
宮田が明るくしゃべってる!(爆)
掲示板なんか見てると、「宮田、しゃべれ」とか「宮田、仏頂面」とか書かれているんだけど、普段の宮田五段からすると、信じられないくらい明るい顔で、はっきり聞き取れるようにしゃべっております。(笑)
・・・ふだんどんだけ寡黙なんだ、というところなんだろうけど、これって、解説が兄弟子の松尾七段、相手がしゃべりがうまくて、ファンや若手にも人気がある明るい大介八段、ていうあたりがものすごくあったんだろうと思う。
・・・終盤の魔術的な勝ち方が見られなかったのが残念ではあったが。
しかし病気回復が良い方向で影響していたのか、それとも今回の生彩のない負け方が悪い方の影響なのか、そのあたりはわからないけど、もっと上位に来てほしい棋士の一人なんで、来年もぜひ登場していただきたいものであるな。

*1:私自身は居飛車党なんだけど、テレビ将棋で観戦するときには、振り飛車がでてきてくれると楽しい。鑑賞の立場になると、かなり振り飛車党だったりする。

*2:銀金金ではなく、銀銀金で組む形。