火星の月の下で

日記がわり。

少女小説の挿絵師

年末のコミケに向けて、近代幻想文学の整理とかをやってる(つうか、始めたばかりだけど)ので、ちょっとしばらく停滞はしてるが、この1年は比較的少女小説をよく読んでいた。
つっても、BLは徹頭徹尾苦手なので、少女がメインで活躍する、少女視点のライトノベル・・かな、ちょっと言い方は変だけど。
少女小説というと、即・百合もの、即・BL、みたいに脊髄反射されてしまうときもあるけど、基本的にBLはダメ、百合ものは否定はしないしどちらかというと好物ではあるけど、それに限定しない、という方針で、読んでいる。
少女メインの女性視点、ということがちゃんと守られていたら、多少程度であれば、BLにふみこまれてもそんなに嫌ではない。
従って、BLに関しては、その雰囲気が残っているもの(・・・・というか、雰囲気レベルでは大半がそうだけど)というあたりなら置けだけど、所謂「やをい穴」系にまでなると苦手、ってこと。
とはいっても、読書体力が落ちていることもあって、新刊に即とびついて、ということはまったくなくなってしまった。
だいたい前世紀末から、今世紀にかけて、2〜3年くらい前までのものを読んでいる状態だ。
現行作品としては、『ヴィクトリアン・ローズテイラー』『風の王国』『伯爵と妖精』あたりは読んでいるけど、これも新刊として、というより、昔のを読み始めたら、まだ完結してませんでした、というのが実際だし。
そんなわけで、書評とか感想系とかに入れることもなく、ちびちび日々の楽しみとして読んでいるのだけど、少女小説側で好きな挿絵師、というのも最近でてきたので、2人ばかり、簡単に記録しておく。
ただし、少女小説の挿絵師さんは、圧倒的にBL系の人が多いので、HPのリンクはしないでおく。まぁ、ググレばたいていトップにサイトがでてくるけどね。
東条さかなさん。
この人は、少年小説というか『Shi-No』のシリーズの挿絵を担当されてて、BL系の人らしいけど、『Shi-No』に関しては、素晴らしくステキなイラストだったので、この頃から好きだったのだ。
その後、どうも青木祐子さんの『タム・グリン』シリーズでもイラストを担当されていたみたいなので、あらためてそのタッチに惚れ直しているところ。
『Shi-No』は作品も大好きだったけど、絵師もとっても良くて、という、けっこう嬉しいシリーズだったのだ。
また、青木さんの、いかにも正統派っぽい少女小説のスタイルもいいし、遅ればせながら、最近はまっている。
・増田メグミさん。
旧名・増田恵さん。この人はもう少女小説の挿絵世界の中では、大御所かなぁ、けっこう見る。
初めて知ったのは、時海結以さんの『業多姫』シリーズ。
毛利志生子さんの作品の多くに挿絵を提供されていて、中でも『風の王国』は現行シリーズで、大長編だし、楽しめます。
このシリーズではマンガ作品も書いていてくれてるので、いろいろと嬉しい活動をしてくれている人だ。
だいたいこの2人が最近のお気にいりなんだけど、もう一人、水谷悠珠さん。
最近は漫画の方が忙しいみたいなんで、挿絵のほうではあまり見なくなってしまったけど、倉世春さんの『ミミ』シリーズは、この人のイラストの魅力で購読していたようなところもあったので、また戻ってきてくれたら嬉しいな、ということで。
昔にさかのぼれば、他にもそこそこ好きな絵師さんはいるんだけど、現行だとこのあたり。
少年むけと違って、デザイン色がバッと前面にでてきやすい少女小説の挿絵で、なかなか自分の好みの人を見つけるのは正直かなり難しいし、少年モノ以上に、挿絵師では選んじゃいけない、ということを痛感しているので、その中でまれに、自分の好みにあう素晴らしい絵師さんに出会えると、嬉しいもんです。