火星の月の下で

日記がわり。

△クーデター未遂から20年

91年の旧ソ連クーデター未遂、初期電子メールが世界に情報発信

1991年8月19日、旧ソビエト連邦ロシア共和国大統領だった故ボリス・エリツィンBoris Yeltsin)は、改革路線に反対するソ連共産党守旧派が起こしたクーデターを阻止する賭けに出たが、この時、黎明期のインターネットが自分に勝ち目をもたらしたことに気づいていなかった。

AFPBBのニュースより。
少し遅れたけど、20年前の一昨日19日は、ゴルバチョフペレストロイカに反対するソ連共産党守旧派がクーデターを起こした日。
あまりロシアでは取り上げられない、それどころか国民の大半が既にあの頃の情熱を失い、改革は失敗だった、と感じているらしいけど、この民生以降初期のインターネットの「電子メール」(こういう言い方も既に懐かしい)がある役割を担っていた、とのこと。

しかし、そこにKGBでさえもまだ接続の仕方を知らず、エリツィンに至っては聞いたこともない通信手段の抜け穴があった。専門家たちが取り組んでいたソ連初の電子メール・システム、「RelCom」だった。
RelComのプロジェクト責任者だったマリア・ステパーノワ(Maria Stepanova)さんは、クーデターから数か月後に、エリツィン自身に声明の「電子版」を見せながら説明した時の様子を回想する。エリツィンは「新聞もラジオもテレビも機能していなかった。それでも国民は(自分の声明を)知っていた。君たちのおかげだったのか!」と驚いたという。

昨年末、チュニジアに端を発したジャスミン革命でも、ネットが果たした役割は大きかったが、政治に影響を及ぼしたごく初期の例として、このクーデター未遂に対する、RelComのことは記憶されていくのだろう。
昔はメールを送受信するのもけっこうな時間がかかって、「コーヒーでも飲みながら待ちましょう」なんてのが冗談半分に言われていたものだった。
2バイト文字をどうするか、なんてのもいろいろ言われてたし、いろいろ思い出してしまうところだ。