火星の月の下で

日記がわり。

○7-83

ワールドカップ第2戦、対ニュー・ジーランド。
現時点で、今大会の最多失点。
ランキング1位の実力をまざまざと見せつけてくれて、前みたいな100点ゲームにならなかっただけまだましか。
ふだんCSで、NZや英、豪のラグビーを見ているので、これくらいの実力差はあるだろうな、とは思ってはいたが、いざ現実を目の前につきつけられてみると、やはりさびしいものでありますな。
第1戦のフランス戦のときに、「ひょっとしたら大金星になったかも」なんて見当外れのことを書いてた人がかなりいたけど、ラグビーって、数ある球技の中で一番番狂わせが起こりにくい、実力差が出やすい競技なんだよな。その辺、野球なんかと対極にあるといっていい。
ふだんからCSで5ヶ国対抗とか、英、豪、NZの国内戦なんか見てると、とてもそんなことは言えないはずだ。
まぁでも、1トライとれたこと、100点以下に収まったことを少しの慰めにしておくべきか。
力の差がありすぎるので、それをもって次への栄養になる、とまではとても言えないけど。
日本とNZと言うと、なんといっても思い出すのが、1963年の、対オールブラックス・ジュニア。
あの伝説の「坂田好弘」(現・大体大教授)が4トライをあげてオールブラックス・ジュニアに勝利した、あのNZ遠征。
ジュニアチームだったとはいえ、その前後にも州代表とかにも勝っていて、日本ラグビーが最も輝いていた頃。
坂田氏はその後の1975年、最後の試合となる日本選手権決勝、対早稲田大戦での、最後のトライなんかも印象強く残っていて、いまでもまぶたを閉じるとそのときの光景がまざまざと蘇ってくるが、なんといっても突出してすごかったのが、この1963年の、対オールブラックス・ジュニア。
あの時は坂田がいたから、というのもあったけど、その頃よりも差が開いているように感じる。まぁ当時でも、オールブラックスのレギュラーは、雲の上にいる、全然格の違う存在だったけどね。
次はトンガ戦、そしてカナダ戦。
正直、勝負になりそうなのが、次の2戦だと思うので、今回のことは交通事故みたいなものだと思って(正確には抽選の悲劇、かな)奮闘してほしいものだ。