火星の月の下で

日記がわり。

○ペーパークラフト

ペーパークラフトコンテスト「紙わざ大賞」の入賞作品がけしからんと話題に
すげーな、なんかもうそういった類の言葉しか出てこんよ。(笑)
ペーパークラフトっていうと、この賞ではなかったかもしれんけど、昭和の頃に、和風人形なんかを細かく再現してたのを見て、日本人の指先の器用さ、こういった「小さいモノ」に対する感性の豊かさをしみじみと感じさせてくれたことがあった。
で、その後、そういったモノを作っている人、普通の主婦の人だったり、左官屋さんが趣味でやってたり、とにかく専門でもなければ、地方の片隅で、単に自分の趣味としてだけやっています、といった人なんかにも出会って、そういった文化意識、みたいな底辺の広さ、みたいなものを感じたことがあった。
流行、といった側面もあるんだろうとは思うが、
・これを思いつき、
・これを作ってしまう
この感性と技量には、ただただ感銘。
もっとも、これを思いついた、というのがすごいのであって、技量としては、これに匹敵するものを作れる人を何人か知っている。
その中のお一人、定年退官された元教師の女性で、女学生の制服、セーラーやブレザー、紺のスカート、ハイソックス、スクール水着なんかを実にリアルに再現する人がいる。
教育関係で知り合ったのだが、完全に老後の趣味としてやっているらしく、そういったコンテストに出たり、有名になったりすることはいやがっているようだったので、詳細は書かないが。
その老婦人の作られるものは、これより格段にグレードが上で、かつなまめかしい。
また別の図書館司書の女性で、職業婦人のペーパークラフトをやっておられる人も知っている。この人ももうすぐ定年だったように思うが。
ただそういった人達は、ジオラマ設定にはそれほどの興味をもっていないようだったので、こういう「思いつき」の部分での勝利、というのは十分に評価するべきかもしれないが。
個人的には、これも名前や詳細は出せないけど、とあるご老人がやっている民話シリーズのペーパークラフトなんかも、ものすごい完成度で、この人はジオラマも作ってて、倉庫にぎっしりあるので、こういうコンテストに出てきたらいいのになぁ、と思ってしまう。
ともかく、こういった指先の小さな芸術は、もっと奥が深いものなので、各地で広まってくれたらなぁ、と思うことしきり。