火星の月の下で

日記がわり。

○プロイスラー氏、死去

オトフリート・プロイスラー氏=ドイツの児童文学作家

オトフリート・プロイスラー氏 89歳(ドイツの児童文学作家)18日、ドイツ南部プリーン・アム・キームゼーで死去。
「小さい魔女」「大どろぼうホッツェンプロッツ」などが代表作。

エンデとともに20世紀後半のドイツ児童文学を引っ張ってきた巨人、プロイスラー氏が亡くなられたらしい。
代表作として『小さい魔女』『ホッツェンプロッツ』があげられているが文学的にはなんといっても『クラバート』だろう。
わたし自身も『クラバート』の異様な雰囲気にけっこう衝撃を受けた口だったので、前世紀後半の巨人の一人であことを認めるのにやぶさかではない。
『ホッツェンプロッツ』もよくできた作品だったが、好みという点では『小さい魔女』かな。『小さいおばけ』『小さい魔女』『小さい水の精』あたりが初めて読んだプロイスラーだったように思う。
ただ『クラバート』は、エンデの『終わりのない物語』や『モモ』がそうであったように、児童文学の形式をとりながら、もう既にその枠を超えて、20世紀文学の傑作と言ってもいい位置に来ていたと思う。
謹んで哀悼の意を表しておきたいと思う。合掌。