火星の月の下で

日記がわり。

ちくま文庫版『ローマ帝国衰亡史』

ちくま文庫版ギボン『ローマ帝国衰亡史』を通販で注文してボチボチ読んでいるところ。
昔の岩波文庫版より読みやすい、というので購入してみたんだけど、文の堅さという点ではどっこいどっこいかな。
ただまぁ旧カナじゃないので、そのあたりはちょっとだけ楽かもしれん。
文の堅さがとっつきにくいのであれば原文を読めばよい・・・のかもしれんけど、あれ確か原文もけっこう堅かった記憶がある。
なんせ18世紀の著述なので仕方のないところではあるが・・・。
高校時代に一度岩波文庫版で全巻通読しているし、たぶんそれほど新しい発見はなく知識の補充という面の方が強いので、中身については書かないが、ポツポツ拾い読みをしていっているところ。
このギボンの著述、なんといって特筆すべきは後半で、西の帝国が滅んでのち、東の帝国についての記述が延々と続く。
タイトルが「ローマ帝国」なので当然と言えば当然かもしれないけど、普通一般に連想するローマ帝国の衰亡、滅亡というのが476年のロムルス・アウグストゥルス帝の退位をもって終了と考えるのが常だろうから、この膨大な著述の後半にはちょっと面食らうかも知れない。