火星の月の下で

日記がわり。

○『アングロサクソン文学史 韻文編』購入

ちょっと気になっていた『アングロサクソン文学史 韻文編』(唐澤一友著)購入。
パラパラ読んでみたんだけど、ずいぶん軽い印象。
どうやらこれは市民大学講座のような体裁で、横浜市立大学叢書とやらの一環らしい。
わずかではあるが写真もついていて、本格的に勉強するためというよりも、入門書のような内容。
なにより、韻文編と銘打っておきながら、原文をほとんど出さず、韻律の解説があまり徹底されていない点とかが妙にひっかかるのだが、入門用ということなら仕方ないだろう、というか入門用として読めばかなりよくできているし、記述も極めてやかりやすく、かつ平易である。
何より、現存するノルマンコンクエスト(1066)以前の韻文、詩についての記述がほぼ網羅されている、というのはけっこうありがたいことかと思う。
ただそれでも原詩を出して頭韻詩としての解析をやってほしかったうらみはけっこう残るけれども。
内容についてはまた機会があったら書きたいのであえて「人文タグ」には入れずに、購入して一通りサラッと読んだだけ、という記録に留めておく。
『散文編』というのもあるらしいのだが、こっちはちょっと食指が伸びないな、今のところ。