火星の月の下で

日記がわり。

◎川上とも子のジュリエット

ニセコイ』第20話(最終話)を見ていて「そういやオリヴィア・ハッセーのロミジュリはディスク持ってなかったな」と思って通販にて購入。
ロミオとジュリエット 1968年版 英伊合作。
ジュリエット:オリヴィア・ハッセー
ロミオ:レナード・ホワイティング
監督:フランコ・ゼフィレッリ
音楽:ニーノ・ロータ
あまりに有名なんでこんな基本データは不要かも知れんけど、一応メモがてら、いろいろと記録しておく。ディスクはパラマウント・ジャパン「Happy the Best」シリーズの一枚。
公開当時は中学生だったかな・・・とにかく誰もが思ったであろう感想、ハッセーのあまりの美しさにポカーン状態だった。
しかししばらく時を置いて自分の頭の中で反芻していると、このニーノ・ロータの音楽にじわじわと浸食されていくのがわかった。
数年後、リバイバルで見たときも、ハッセーの美しさ、豊かさは相変わらず凄いとは思ったものの、むしろその音楽の方に痺れていた。
とりわけロミオとジュリエットが出会うあの舞踏会の場面で歌われる「What is the youth?」の歌、切なげな旋律には、十代の頭にはビンビンこたえた。
ニーノ・ロータの名前を知ったのもこのときが最初だったが、当時は「さすがにイタリア人は旋律を作らせるとうまいものだな」と全然違う方向性で感心していたりもした。
この音楽があまりに素晴らしかったので、プリントその他でもし万一不備があってもそれほど悔やむこともあるまい、と思い、通販にて購入。別に大きな問題はなかったけど。
ディスクの方にはもう一つ期待があって、英語版のオリジナルはちゃんと入っているのだが、2000年2月27日TX系列で放送されたときの日本語吹き替え音声も入っている、というもの。
なんとこのジュリエットを、故川上とも子さんが演られている、というので、それも楽しみだった。
残念なことに2000年2月の放送は見ていなかったので、これが初見、というか初聴。
ロミオは置鮎龍太郎さん。
視聴しての感想は「とも蔵の少女系ヴォイスはこの劇にあってるのぅ」と思った。
まぁハッセーの声にあってるかどうかは、聞く人の思い入れによって変わってくるだろうけど、気に入らなければ英語音声の方を聞けばいいだけなのだ。ワタクシは気に入ったけどね。
地のセリフはもとより、はしゃぎ声や息を飲むところ、あえぐような場面まで、懐かしい川上とも子さんの声が存分に満喫できる。
こういうのが1000円ちょっとで購入できるのだから良い時代になったものであるな。