火星の月の下で

日記がわり。

悲観的なSF、楽観的なSF

楽観的な未来を示すSF作品を作る動き
下の方でラノベに関するコメントがわらわら出てくるけど、結局そういうことなんじゃないかな。
日本で悲観的、バッドエンドなSFが好まれないかどうか、という点に関してはやや異論もあるのだけど、楽観的なSF、明るい未来社会を舞台にして、というのは突き詰めていくと、ラノベ的日常ものがテイストとして入ってくるのではなかろうか。
こういうのって日本のSFラノベがかなり得意な気がするが・・・。
もっともそれはラノベサイドからの観点であって、SFサイドからの観点だと日本にSFとしての鑑賞に耐えうるラノベがどの程度あるのか、という問題にもなりえる。
いくつか例が上がっている国産SFを見ていると、ラノベサイドからというよりSFサイドからラノベ趣向が取り入れられている面もあるので、ラノベ化していくのもあながち言い過ぎではないんだよなぁ。まだまだ一定数のハードSF、不幸な未来、あるいは無機質な数理処理型のSFなんかを好む層もいるだろうけど。
世界がラノベに追いつきつつあるような錯覚も抱いてしまうけど、ラノベが得意とするハーレム・モティーフなんかは、上に行けば行くほどジェンダー・サイドからの風当たりも強くなりそうなので、SFライトノベルよりも、SF側からのラノベ化の方が現実感があったりはする。(笑)
SFにもどんどん「萌え」が入っていくべきではないか、と愚考する次第。