火星の月の下で

日記がわり。

◎『響け!ユーフォニアム』第12話

例によって詳細はアニメブログの方に書くけど、今回の作画、圧巻でありました。
どこかのtwitterだったかブログだったかで「ユーフォの作画がすごいのは、呪詛になる」(だったかな?)みたいなことを書いてる人がいたんだけど、技術ってのは向上と進化を止めたらそこで終わってしまうのだ、ということが何もわかってないんだろうね、なんかメディア関係者っぽかったけど。
非常にわかりやすかったのが、久美子が泣きながら走っていくところ。
その他、夏の暑熱に焼かれて体温が上昇し、脱水症状っぽくなったり鼻血噴いたり、あのあたりの温度感がものすごかった。
キャラ作画はさながらその技術を誇示しているようだったし、美術に関してはほとんど写真レベルで、遠景に走る電車とか、道路を間にして叫び合う久美子と秀一とか、美術の空間表現のすごさ(前回のホールとロビーもすごかったけど)は、圧巻としか言いようがない。月並なことばになってしまうのが残念だけど。
お話に関しては、月曜日の予告の段階でそうとうオリジナルをはさんできそうだったのがかなり心配だったけど、思ったほどひどくはなかった。
原作が部活の中での人と人との関係性に軸足を置いているのに対して、アニメ版では久美子の成長の方が主眼になってて、少しテーマを変えてきている印象。
しかし同時に原作では比較的曖昧だっ中学時代の麗奈の言葉のその後とか、久美子が苦悩する中でその言葉の意味に気付きシンクロさせていったりして、うまくまとめているな、という感じになっていた。
こういうテーマにするのなら、あの挫折と希望はうまく機能していたと思う。
いくつかさりげないコメディなんかもはさんでいて、特に最後の「滝先生と二人っきりだった」に麗奈が反応しているところのタイミングというかはさみ方というかには、緩急の使い分けが効果的に出ていた。
あんまり書くとアニメブログの方とかぶるかもしれんので、この程度にしておこう。
ともかく、今期のトップランナーであるばかりでなく、現時点で今年の最高傑作ではないか、と思っている。