火星の月の下で

日記がわり。

○どのあたりまでが過去の名選手か

ときどき野球系のまとめなんかで見る「〜だった選手」「〜と思った選手」
たいていここ10年から20年くらいの回顧に終始することが多くて、稲尾とか杉浦とかの名前を出すと引かれてしまうことこの上ないんだけど、当時をある程度知っていても野球の質が変わっているので同列に比較はできんかな、と思うこともたびたびある。
最近はけっこう言われるようになってきたが「上と下との実力差」の問題。
ある程度まではフィルムで検証できるので「今の選手の方が数字が負けていても能力は断然上」という意見には賛同しがたい。
ただ上と下との能力差はそうとうあったので、たとえば投手だと四分五分程度の力でも完封してしまい、強豪に対するときのために力を温存できる、というのはかなりあったと思う。
よく金田投手が弱小チームにいたのにあれだけの数字を残したので上下は関係ない、という人もいるけど金田の場合は特殊で、自分で登板日を決める権利を得ていたし、砂押監督以降は監督よりも立場が上だったので下位チームだから、というのはちょっとあてはまらないと思う。
なにより金田は400勝していても298敗、ほとんど300敗戦していたわけだし、管理野球の巨人に移ってからその直前の年に27勝もしていたのに、ピタッと20勝ペースがとまっていたりしたしね。もちろんそれでも一般の投手に比べるとはるかにすごかったとは思うけど。
でまぁ、どのあたりまでを遡るか、というのは、制度の変更で区切るのが適当かと思う。
私が指標にしているのはDH制度。
パシフィックに導入されたのが1975年。
当初はかなりいびつな制度に感じて「野球がつまらなくなるんじゃないか」と危惧していたけど、定着してみるとそれはそれでいいかな、という気が、今はしている。
ただ1975年で区切るとしても、上記のように定着に少し時間がかかったこと、75年で区切っても40年前ではるか昔に感じる人も多いだろうから、もう少し引き上げて日本シリーズで導入された1985年くらいからがDH制度定着の頃合いかと思う。それでも30年前だけど。
とはいえ、大半が感覚的なものだろうから、これからまた引き上がってくるだろうな。
平成で切るのは1985年と大差ないので、21世紀で切る・・・というのもあるかもしれんが、それだとイチロー、松井、が入ってこなくなるので、ちょっとどうかな、という気もするが。
あと個人的にも、確かに小山・村山で阪神が優勝した頃(1962年)からプロ野球の記憶はあるけど、最近というとイチローと松井の時代から後、という感覚なので、今のところ1985年以降を最近、という感覚にしている。
1985年は確かKKコンビがドラフトにかかった年でもあったしね。
と、そんなどうでもいいことをつらつら考えている6月のことでありました。