火星の月の下で

日記がわり。

○技能労働者観点から見る日本の衰退

ネットで思想闘争とかその手の喧しい話題を追いかけていると、論理性が破綻している反日サ/ヨ/クと、進軍ラッパだけがやけに勇ましいネ/ト/ウ/ヨが特に目につくが、技能労働者の就職環境とかでいろんな人と接していると、対外的なことはひとまず置くとして、内政、経済的には衰退に至っているように感じる最近の日本である。
そこそこ一流の技術や資格を持っている30代、40代の求職者と話をする機会があったのだが、総じて焦燥感、諦念感みたいなのが色濃く漂ってて痛々しい。
もちろん、求職者、無職者であれば悲壮感や絶望感、焦燥感とかはそれなりにあるし、そういう時代、人々をけっこう見てきた。
しかしミンスが政権を取って以降の日本の閉塞感はもう八方ふさがりで、かなりの上級技術者であってもひとたび職を離れてしまうと、もう絶望的に「なにもない」状態に追い込まれる。
教え子とかにあっても、
「先生、もうこの国は終わりですよ」
「日本はダメでしょうね、私が死んだ後のことだからどうでもいいけど」
こんな声をよく聞くようになった。
国や将来に悲観する一定数の人間は昔からいたしそれなりに聞いてきたけど、こんな言葉が昔よりも多く聞こえるようだ。
現行内閣は外交とかはがんばってくれていると思うのだが、こと内政、経済に関して絶望的で、あの日本憲政史上最低にして最悪のミンス政権が終わりを告げたときに感じてた、一種独特の明るさ、開放感も、去年の後半くらいから一気にしぼんでしまっている。
庶民生活の中でそれを色濃く感じるのは消費税の増税だけど、有能な技術者がまともな職に就けない、という現実を身近にいくつも見てくると、世情としての衰退感を強烈に感じてしまう。
これと独身老年問題を重ねて少し思うところもあるのだけど、なかなか難しいのでこの辺にしておく。