◇尼ヶ辻西側を歩く
近鉄尼ヶ辻駅というと、西ノ京駅との間に車窓から見える垂仁天皇陵が少し有名で、いつかは行ってみたいとおもっていた。
尼ヶ辻自体はそこそこ来るこもあるのだがたいてい東側で、歩くにはちと骨が折れるがジョーシンとかコーナンとかがあり、また地方都市独特の広い道路、広い空間が楽しめる・・・さびれている、と言えなくもないけど。
東側はその空間の広さの割りに人口が少ないので閑散とした印象があるが、それでも都市整備は出来ている方だと思う。(奈良基準)
今回行った西側はそれほど都市整備がなされていないこともあって、昔ながらの農家、古びた民家などもあり、東側とは様相を一変する。
いたるところに菅原寺への道順を示す道標が立っていて、近世以降、この少し北側にある菅原寺と喜光寺の影響を思わせてくれる。菅原寺と喜光寺はともに春の梅の名所でもある。
垂仁天皇陵、考古学的には菅原伏見東陵と言うそうだが、北和、中和地区の陵と外見的にはそう大差ない。
堀の中、南側に田道間守墓と伝えられる小島があるが、どうも怪しいらしい。
その辺をぐるぐる回ってみたが、石の道標によるとさらに西に少し言ったところに安康天皇陵もあると言う。
ただ距離が少し遠いことと、山稜みたいだったので、今回は行くのを断念。