火星の月の下で

日記がわり。

マウスケージの工作

餌用としてマウスを飼う場合、いくつかのポイントがあって、
1.近交・多産系の種マウスの確保。
2.安価で栄養面でも問題のないペレットフード。
3.マウスケージの工夫。
とりあえずこの3つは最初から出くわす問題である。
この中には給水の問題も含まれているので、今回はとりあえずマウスケージという点から。
まず、市販のハムスターケージなどはまったく使えない。
なぜかというに、小さすぎるから。餌として飼育するためには、マウス食いを何匹飼ってるかにもよるけど、ハムスターケージでチマチマやってたら、とてもじゃないけど、数をこなせない。同様に、実験室用ケージもかなり現実性が低い。大学や研究所なんかで使っている、給水ボトルがついていて、ペレットが床面に接触しないように工夫されてるアレである。
実験室用ケージは、キープという点で言うと、非常に有効なのだが、なにせ狭い。かつ小さい。そして高い。
金があれば、ケージを30とか50とかのレベルで購入したらやっていけんこともないと思うけど、かなり非現実的な金額になる。まぁ、そういった研究機関とかで働いていて、中古品を安価に使える人くらいだな、可能なのは。
それと雌雄比率の問題もあって、食費の面からも非効率である。これについては後述。
ではどうするか、というと、プラスチック樹脂の衣装ケース等を利用して、ここに15から25程度入れ、温室に設置。逃げないようにフタをする、という手もあるが、深めのものを使った方がいいと思う。
これに登られないように工夫しながら外付けで給水ボトルを固定してできあがり。
今のように、爬虫類ショップが町中にあって冷凍マウスが普通に飼える時代ならともかく、昔はそんなものは近くになかったので、餌動物は自前で調達、が原則だったので、このマウスケージの工作にはかなり神経を使ったが、ここ20年くらいで近交・多産系のアルビノマウスが入手しやすくなったので、ケージには苦労しなくなった。昔は、アルミケージでも数日で食い破られたりしたのよん。まぁ、ラット系だったけど。(^_^;
従って工作というと、ほとんどこの給水ボトルの取り付けくらい、なのだが、これも数があるとそんなに簡単な話ではないので、けっこう時間も金もかかる。給水ボトルだって、数をそろえるとけっこうな額になるからね。というわけで、半分ほど終っただけでまだ終ってないけど(作業が、というより、給水ボトルの数が切れた)残りは日曜にでも買い足すつもりだけど、それまではどうしてたかというと、面倒でも手動で水皿を出したり入れたりしていたわけである。(笑)
いや、大阪や東京にいた頃にも作ってたんだけど、さすがに20年、30年経つと経年劣化はいかんともしづらいのでね。それと一軒家になって、数を増やしたので、っていうのもあるかな。
さて、マウスの方だけど、雌雄比率、メス20に対してオス1で十分。いわゆるハーレムを作らせるのだけど、オス1匹では、死んでて発見が遅れると効率が悪いので、一応2匹入れる。
マウスの数が4桁越えてきたりすると、ムダなオスの食費っていうのもシャレにならんのでね。(^_^;
とはいっても、不要なオスはピンクマウス段階で間引くのではなく、ファジーかホッパー程度になるまで育ってから間引く。これはアダルトマウスを食う連中がいるのでそのため。
こうしておくと、成熟してから約半年〜1年、ピンクを供給しつづけてくれる。

代替わりについては、実験室用ケージ(たぶんハムスターケージでもいいと思うが、ちょっと世話がめんどいので)を平行させて、こっちで作りおく。もちろん、こっちで増えすぎたらピンク生産用にまわすわけだが。
最大の問題は臭いなので、マンション住まいの頃は、この大型ケージを2つもあればもう限界だったけど、今は一軒家なんで、その点では楽、というか、それでケージの追加を考えた次第。
ただ必要以上にとれるので、ここからがちょっと問題かな。(^_^;
昔、『地獄先生ぬーべー』で、子供達が可愛い可愛いっていってマウスを育てたら、増えすぎてとまらなくなった、っていうエピソードがあったけど、マウスは愛情こめてマメに飼うと、とんでもないことになります。(笑)
しかしあのエピソード読んで「そんなに増えて困るんなら、こっちにまわしてくれ」ってうめいてた蛇飼いの知り合いは、けっこういたりしますが。