火星の月の下で

日記がわり。

濡れ煎餅

銚子電鉄の経営問題で一躍有名になった「濡れ煎餅」、別に銚子の名物ってわけでもなく、秋田とか新潟とか、日本海側の土地ではけっこう以前からあったような記憶があるんだが、たぶんその内の一つ、新潟の濡れ煎餅が家の近くのコンビニに入ってたので食べてみた。
うまい。
なんというか甘辛醤油で仕上げてあるので、醤油味なのに甘い。
関西の、というか兵庫の醤油菓子はもっと昆布ダシっぽい甘さだけど、これは砂糖っぽいというか(砂糖は原料ではないと思うけど)わりとモダンな感じの甘さだ。
醤油産地というと、江戸時代末期に統廃合が起こって、だいたい4大産地、ということが言われるようになった。
つまり龍野(現・兵庫県たつの市ヒガシマル等)、小豆島(香川県マルキン)、銚子(千葉県、ヒゲタ等)、そして野田(千葉県、キッコーマン)の4地域。
首都圏をおさえたせいか、流通量ではキッコーマンの一人勝ちみたいな感がなくもないけど、どうも味がきついので、私はあんまり好きではなく、ふだんは小豆島か、奥播磨のもの、あるいは日本海側のダシ入りものなんかを使ってる。あ、調理のときは、龍野産でないとダメ。それと刺身は脂が落ちるので、九州のものなんかを使ってるが、まぁ、醤油のことを書きたいわけではないので、この辺にしておく。
ただ、Wikiで醤油のところを見ると、淡口についての説明がむちゃくちゃで、こういうのが常識として通ってしまうと、ちょっと問題かもなぁ、と思わなくもなかったんだけど、まぁ、自分の舌の方を信じることにしておこう。
このうち、銚子醤油というのは、廻船航路の関係か、実は一番昔の上方醤油のスタイルを伝えていて(ヒゲタは違うけど)、かなりマイルドな持ち味である。従って、もし銚子電鉄の「濡れ煎餅」が、上方醤油の味付けを継承してくれているのなら、ちょっと試したいなぁ、と思ってるところだけど、なんといっても関東は遠いので、なかなか味わう機会がない。
コミケとかサンクリとかで東京にはけっこう頻繁に行ってる気もするんだけど、そういうときってなかなか余裕がないので、売ってるところにまで足を伸ばせないんだよなあ。東京での活動基点にしている八重洲口の大丸にも売ってるらしいんだが、大丸が開いている時間にはなかなか来れないし。
新潟や秋田の濡れ煎餅があんなにうまいんだから、銚子ものにもすこぶる興味がある。
ただ、新潟もの、6枚で200円、っていうのは、ちょっと高い気がする。(笑)・・・ここが最大のネックかもね。