火星の月の下で

日記がわり。

○ケーベル博士随筆集

少し思うところがうって『ケーベル博士随筆集』を取り出してきて読む。
浪漫派として生きた学術の人、であると同時に、彼に対する当時の学生の質疑を通じて、ようやく学芸の門を開き始めた人達のふくれあがる好奇心、学芸意欲、なんかも感じられるし、第1次大戦以前の祖国文化への愛情がいかなるものであったかも垣間見られる。なかなか面白い書籍だ。
一見アナクロニズムのように見えるフランス、イタリアなどのラテン文芸への軽視感など、実はけっこう共感してしまうところがあったりもする。(笑)