火星の月の下で

日記がわり。

コミケに56万人、ウッドストックに40万人

コミックマーケット最終日は21万人が来場 3日間で過去最高タイの56万人 震災前規模に
毎年恒例の記事なんで、今年も無事に終わって良かった、という程度の感想だったんだが・・・。

44 :名無しさん@13周年投稿日:2012/08/12(日) 18:06:51.51

BC 331:ガウガメラ ペルシャ軍 15万 アレキサンダー軍 5万
AD 208:赤壁 魏軍 24万 呉蜀連合軍 5万
AD 1600:関ヶ原 東軍 8万 西軍 8万
AD 1812:ロシア遠征 仏同盟軍 70万 露軍 28万
AD 1863:ゲティスバーグ 北軍 9万 南軍 7万
AD 1905:奉天 大日本帝国軍 23万 露軍 24万
AD 1945:沖縄 米英軍 55万 大日本帝国軍 12万
AD 1968:テト攻勢 北越軍 59万 米南越連合軍 100万
AD 1969:ウッドストック 40万(3日間)*1

AD 2012 C82 56万人

戦争と比べるのは、社会人口とか構成人口とかが別物なのではたしていかがなものか、と思ったんだけど、ウッドストックより多い、というのを出されると、いまさらながらすごい人数なんだな、というのが実感できる。
ウッドストックを知っている世代(少なくとも50代半ば以上)、というのもほとんどコミケとは重ならなくなってしまっているだろうから、若い世代にはピンとこないかも知れないけど、あれは単なるコンサートでもなければ、ヒッピーの集会でもなく、社会的ムーヴメントであり、全世界に広がっていた反戦運動やら学生運動やらドラッグ伝説やら世代間抗争の神話やら、いろんなものが含まれていた社会現象の集積だったのだ。
それより多いのである。
ウッドストックがそうであったように、一国内の現象ではなく、今や世界を巻き込みつつある、という点でも比較対象になってくるように感じる。
このあたりのことは、直接の取材ではないけど、水野英子氏の不朽の名作『ファイヤー!』を読むと、当時の皮膚感覚やら体感温度やらが伝わってくると思う。
主人公アロンの歌、叫び、苦悩、終幕近くで血を吐くように語られるセリフの数々。
アロンの苦悩は、当時の閉塞した社会に絶望する若者達の苦悩であり、それを海のむこうのウッドストックが映し鏡の様に現われたのだ。
そんなウッドストックよりも、多くの人数を集めたという。
人数だけではかれるわけではないとはいえ、歴史的事象に立ち会っているんだな、われわれは。

*1:ただし、40万人というのは推測で、はっきりとしたデータではない。