火星の月の下で

日記がわり。

○念仏寺の幽霊の小袖

8月第4日曜日にだけ公開されるという、亡女の小袖と幽霊画を見るべく、友人とともに平野にある大念仏寺へ行く。
なんか久しぶりで、以前来たときからかれこれ20年近く経っている。
そのせいかどうか、町並みもかなり変わった印象で、表通りから木造家屋の香りが消えてしまっていたように感じる。いや、路地に入ると昔ながらの風景は残ってはいたのだが。
大念仏寺では、平野・町ぐるみ博物館というのもやってて、それっぽい客がチラホラ。
ううむ、20年前に何度か来たときとかなり客質が変わっている。昔はいかにも妖怪系とか幽霊系とか、そのスジなのがうようよいたんだがなぁ。
入ってみると境内に「幽霊博物館」の幟が上がって、多くの人が待たされている。
「まさか・・・」と思ったら案の定、客が多すぎるので、待たせてわけているのだそうだ。
最近はこんな風になってしまったのか、と思いつつ並んでいたのだが、テントみたいになってて日差しは防げたし、順番もすぐにきたのでそれほど待たされた感じはほとんどなかった。まぁ、こちとらコミケで鍛えられてるから、あの程度、へでもねーや。(^_^;
しかし寺には出店が出るでもなく、僧の方も淡々とこなしておられて商売っ気がなくて、いかにも地域のイベントっぽくて好感度はかなり上がった。本来、寺っていうのはこうあるべきなんだよな。
平野は大阪の中でも古い町だし、住民がしっかりとこの地で生きたきたという地でもある。
時代の波によって近代化にさらされようとも、この平野の町に根ざした寺のありようは、これからもしっかりと日本人の心の中に受け継がれていくのだと思う。
さて、その幽霊関連なんだけど、昔は立てかけてあったはずなんだが、今回は、というこここ最近はたたまれて転じ。少し残念。
まあたてかけたりしたら痛むだろうし、それはそれで仕方ないかな。
幽霊画十二葉は昔みたものの記憶がいくつか残ってて、この辺は「ああ、年に一度のイベントなんだな」と思ってしまった。
その後、杭全神社でもなにかイベントがあるらしい、ということだったのでちょいと足を伸ばして見たのだけど、それっぽいのは発見できず。
実は少し体調を崩していたので、根気よく捜す気力にかけていたようだ、少し残念。