火星の月の下で

日記がわり。

○名前の変遷

女性名から「子」が消えたワケ? 明美が分岐点
データとしては面白かったけど、考察としてはかなりぬるい。
明治以前には「子」がそれほど多くなかったろうに、明治以後、自由に情報を摂取して名をつけられるようになって、庶民が着目した皇族の名前ということをもっと深く掘り下げてほしかった。
大正時代には1位にこそなってないものの、「ハナ」「ハル」「キヨ」といったカタカナ名がけっこうあふれていたこととか、「子」が全てを覆っていたわけではなく「子」名すらも流行で、まだ始まったばかりらしかったことがうかがえるなど。
芸能人やメディアに出てくる名前に引きずられるというのは、テレビ・ラジオがなかった頃の皇族等の美名にあやかろうとしたり、その真逆といっていい身近な名前がまだ意識としてしっかり残っていたらしいこととか、もっともっと広げられたのじゃないかと思う。データとしては興味深いんだけどね。
メディアに頻出する名前にとびつく若い親と、血縁の中での共同体意識の希薄化について、少しだけ触れているけど実際はこれもかなり原因として大きいし、本来はそのあたりを掘り下げてほしいのに、取材元に意見を聞いておしまい、というのでは、せっかくの良い企画が腐ってしまってるように思うがな。