○目黒高校の梅木監督、亡くなる
東京・目黒高(現・目黒学院高)ラグビー部を度々全国優勝に導き、1970年代に一時代を築いた元監督の梅木恒明(うめき・つねあき)さんが29日、心室細動のため東京都内の病院で亡くなった。79歳。
モデム交換等でバタバタしていたためニュウスを知るのが少し遅れてしまったが、あの目黒高校ラグビー部の梅木監督が亡くなられたらしい。
ラグビー好きにとっては、昭和40年代に猛威をふるったあの「目黒高校ラグビー部」の驚異的な強さは今も語りぐさになっている。
FWの突進力と破壊力、松尾兄弟に代表されるハーフ団、バックス団の華麗なボールさばきと突破力、スピード感、そして大学生と高校生が対戦しているかのように感じてしまう優れた技術力、センス。
全てにおいて、他を圧倒し、ぬきんでていた。
高校ラグビーの最強というと、やはり私も記虎監督の啓光学園の4連覇だと思うけど、一大会の中で他校からぬきんでていた、という点においては目黒がいちばんだったと思う。
東京のラグビー名門校というと、それ以前では保善高校だったんだが、目黒の登場によってすっかり勢力地図が変わってしまった
この辺、花園高校から伏見工業へと劇的に移っていった京都府なんかにも近いものを感じるが、目黒のそれは、単に東京都だけの話ではなく、高校ラクビーの地図が、考え方が、根本から塗り変わってしまうくらいの衝撃で、黄金時代、と言っていい強さだった。
一観客として花園で観戦していてさえビリビリ伝わってくる怖さ、厳しさのようなものは、今でも体感として残っている。
いろいろ証言とかを聞いていると、実際そうとうに厳しく怖い監督でもあったらしい。
ラグビー部監督を勇退してからは、野球部に関わって甲子園を目指す、みたいな時期もあったようだけど、そっちの方ではうまくいかなかったみたいだ。
ともかく、高校ラグビー界に一時代を築いた巨人であったことは間違いない。
合掌。