火星の月の下で

日記がわり。

○TPPと青空文庫

TPPの著作権保護期間20年延長で「青空文庫」はどうなる?

環太平洋経済連携協定(TPP)の著作権条項をめぐり、著作権保護期間の切れた文学作品をインターネット上で無料公開している「青空文庫」の存在が揺れている。
日本では作家の没後50年とされてきた著作権の保護期間が70年に延長される可能性が高まっており、公開できる作品が大幅に狭まるのではないかとの懸念があるためだ。
もし保護期間が今より20年延長されたら、「青空文庫」はどうなってしまうのか。

にわかに現実味を帯びてきたTPPによる海外(正確には米国)からの著作権関連の改正要求、それが青空文庫にも伸びてきてる、ということらしい。
いくつか具体例も挙がっていて、

1965年没で2016年に著作権保護期限の切れる江戸川乱歩谷崎潤一郎は公開できる可能性が高く、66年没で2017年に保護期限を迎える亀井勝一郎の作品も公開可能かもしれないが、その先は不透明だ。
2018年には山本周五郎、2021年には三島由紀夫(70年没)、2022年には志賀直哉(71年没)、2023年には川端康成(72年没)の著作が青空文庫で読めたはずが、もう20年待たなければならないことになる。
例えば三島由紀夫の場合なら、青空文庫で読むには2041年まで待つ必要がある。

2041年とか言われると、ワタクシなどはもうこの世にいないだろうからあまり意味がなくなってしまう。
とはいえ、今まで青空文庫はほとんど利用したことがないので(まったくないわけではなく、多少はあったが)そっちの感覚ではいまいちピンとこない。
しかしそれは個人的な感覚で、全般を通して見ると重要なことなのだろう。
独「Projekt Gutenberg」(こっちは頻繁にお世話になってる)とかだとバックに企業がいるのでその辺の調整は割とうまくいくのかも知れないが、基本がヴォランティア頼みの青空文庫では「意欲」の問題も大きくかかわってくるので、なかなか面倒な問題でありますな。