火星の月の下で

日記がわり。

近交系マウス

近交系誕生の記事というか学術レポートを読ませていただいた。(リンク先はpdf)
うちのマウスも何度か断絶はあったけど、導入してほぼ30年。
昔は野生のハツカネズミなんかを捕まえてきて繁殖させて、みたいなまだるっこしいことをちまちまやってた。
野生種を使用する場合、病原菌が気になるので当然そのままでは使えず、何世代か繁殖させたのち使う。
幼蛇から餌として使う場合、ピンクマウスが必須になるので、とても野生の成体など使えない、という事情もあるのだが。
しかしこの野生個体、当然のことながら近親交配を続けていくと、たいてい繁殖しなくなる。
近交系マウスの存在は半世紀くらい前から聞き知ってはいたけど、どこで入手できるのか、市井の一愛好家風情ではまったくわからなかった。
しかしペットショップや動物商と接触を続けていくといくつかのルートで入手できることがわかり、導入。
ともかく何世代にもわたって使える、というのは、餌用マウスに四苦八苦していた身にとっては実にありがたかった。
冷凍マウスは当時もう市場に出てたけど、品切れになることやショップ側の季節性なんかもあって、常時使用できない、という欠点も抱えていたので、この自家繁殖で餌がまかなえる、というのはほんとにありがたかった。
加えて飼育が楽。
餌の繁殖に関しては、飼育が楽、というのは重要なことだけど、それでも野生個体となるといろいろと気苦労もあった。
そんなわけで、ネットでの情報のやりとりが簡単になった現在、少なくとも半世紀前のように、餌動物で苦労する、というのはかなり減ったのではないかと思う。
マウス飼育の難点はほとんどあの匂いだけなので、それをカバーできれば、日常の生活の中で普通に平行してやっていける。
個人的な感想ではあるけれど、コオロギや小赤なんかよりはるかに楽だと思う。