火星の月の下で

日記がわり。

○なぜ80年代が懐かしいのか

還暦を過ぎた身にとっては郷愁を誘う時代というのは60年代の後半から70年代にかけて、つまり昭和40年代だったりするので、1980年代というのは既におっさんだったこともあって、さほど郷愁は感じない。
しかし今80年代と言うと、当時こどもではなく既におっさんだった私のようなものにとっても妙に懐かしさがある。
この郷愁とは違うなつかしさがどこに起因するのか、と考えてみると、それはこのあと90年代に大きく世相が変わったからではないか、という気がする。
言わずとしれたネット時代の到来で、一般的には96年(正確には95年末)に発表されたWindows95からと考える人もいるだろうけど、ワタクシのように既に90年代初頭から68系列のマシンで普通にインターネットに入っていた身としては、90年代に起こったこの変化が世相に大きな影響を与えていく過程を呆然と見ていたような記憶があるからだ。
その詳細については以前別のところで書いたので割愛するけど、この世相の変化ゆえに、懐かしさを感じてしまうわけなのだ。
世相の変化をもたらしたものとしては60年安保と70年安保がある。
70年代の回顧としては、70年安保(これも時代相としてはその前年の69年なのだが)の方が二度にわたるオイルショックよりも大きくて、オイルショックとトイレットペーパー騒動は世相というよりも事件のような感覚だったからだ。
そういった変化に近いものが、90年代のネット社会黎明時代だったような感覚がある。
と、歌謡ポップスチャンネルの70年代青春ソングスを危機ながらぼんやりと思ったことをメモがてら。
例によって日記なのでオチもなければ起承転結もない。