火星の月の下で

日記がわり。

第13回「帰蝶のはかりごと」

麒麟がくる』第13回、視聴。
やっぱり戦国の駆け引きになると面白いね。
今回特に気に入ったのが、次の3場面。
1.十兵衛「どちらかと言えば、嫌いでございます」
2.藤吉郎が木登りすると、そこに猿の鳴き声を合わせて、ウッキッキー。
3.帰蝶が砂金を床にばらまいて「手付けじゃ」

1.明智光秀「どちらかと言えば、嫌いでございます」
戦を止めようとやってきた十兵衛、斎藤道三に「好きか嫌いかどっちや!」と聞かれて。
そんな正直に言わんでも。
もっとも、その後、大恩がある、と言ってフォロー(と言っていいんかな)はしてたけど。

2.藤吉郎の木登り。
小男だったと伝えられ、そのことが実子の実父が誰だったか(秀頼は長身だったと伝えられる)という問題とからんでくるけっこう重要な要素なのに、そこそこ長身の俳優を使い、登場。
そして木登りをして時代を俯瞰しつつ笑うんだけど、そこに猿の鳴き声をあてられてて、なんだかなぁ、という感じ。(一応、それを見ていた医者のイメージ音声みたいではあったけど)
いや、面白くはあったんだけどね。

3.帰蝶が砂金を床にばらまいて「手付けじゃ」
内乱が続く信秀亡き後の尾張、そこへ道三からの対面要請が来たものの、最初は乗り気ではなかった信長。
そんな信長の尻を叩いて会見に臨ませ、さらに亡き信秀が懇意にしていた旅回りの一座が兵力をも都合がつけられること、鉄砲衆として著名な根来衆にも人脈があることを聞くや、その旅芸人の女ボス(いろは太夫)の元に行って、交渉。
いろは太夫「時と場合によるし、金もかかるで」と言うや、侍女の荷から砂金の袋を一つずつ取り出して、ドカッドカッと地に並べたあと、一つの袋を取ってサラサラと砂金をまいて、このセリフ。
どんだけ迫力あんねん、濃姫帰蝶。(笑)

そして、有名な信長-道三対談の直前までで、幕。
あれも、帰蝶の仕込みだったような感じだし、婚姻以後の史実がほとんどわかっていないのをいいことに、やりたい放題。でもそれでいいのだ。

女がらみの時のエピソードが極端につまらなくなるけど、今回の、こういう帰蝶の扱いは面白かったし、良かった。