火星の月の下で

日記がわり。

◎SSOP 第13話

最終回。アニメオリジナル。・・・ひどい脚本。
今までやってきた宇宙航行や宇宙戦闘の描写を一発でチャラにしてしまうっていうのははたしていかがなものか。結局作ってる人間にとっては、ヤマトやナデシコの時代からなんら思考が進化してない、ってことなんかねぇ。
とりあえずいくつかピックアッブしてみると、まず宇宙戦闘において、主砲の直撃は一瞬にして戦艦の機能を奪い、音も無く鎔けていってしまう、そこに宇宙戦闘の非情さがあったのに、ロボットアニメで主要キャラの断末魔のごとく、なかなか倒れずにセリフをグダグダ残す、っていうのは、この作品の世界観をまったく理解してない、ってことだね。あと、通信系統のめちゃくちゃさ(ディータとスパイクスがパームで連絡とってるっておかしいって気づけよ)とか、同盟体制を敷いている王国の主要部に簡単に害意をもった戦力が入ってきてる点とか、もうあげていくとキリがないんだけど、一番納得いかなかったのは、原作にあった「佐竹マサラ」の無視、っていう問題。これ、最初から無視する方向だったみたいだから、どう処理するのか、って思ってたら、あの結末ですか? 地球連合が一枚岩でない、っていうところが、原作の政治考証の面白さを引き出していてくれたし、そこにマサラのような人物を配することによって、ヘンリエッタ星系の一種独立したような環境を構築してくれていたのに、あんなことやられると、もうぶちこわしもいいとこ。だいたいなんだよ、地球連合の戦艦が10隻って。惑星国家が1隻の宇宙戦艦をもつことのタイヘンさ、みたいなものまでぶちこわしてくれてますなぁ。
まぁ、不満はいろいろあるけど、「ヤシガニの監督だからしゃーないか」という理由では納得できないモヤモヤ感があります。原作はこんなにむちゃくちゃじゃないし、キャラ絵もキュートでいいので、今回のアニメ版見て、原作もダメな作品だ、っていうレッテルは貼らないでいただきたいものですね。