火星の月の下で

日記がわり。

都会人の妄想する自然

ラムネを見た。正直、ちょっとフユカイな気分になってる。
田舎の町、というか、海岸近くのリゾート地のような場所が舞台で、学園生活を描く、ということで、アニメとしては個性として、やや弱い感じはするものの、まぁ、普通のハーレム系、といったところか。
フユカイになったのは、主人公とヒロインとが畑へ行って作物を採集してくるシーンがあるのだが、ここで主人公がヒロインの大事に育てていたスイカを食ってしまうシーンがある。
「食べちゃダメ」と書かれているのを拳で割って食ってしまうのだ。当然ヒロインは怒るのだが、「しょうがないなぁ」で決着してしまって、仲の良い幼なじみに戻ってしまうのだ。
どうということのないシーンなんだけど、なぜか不快感が広がってしまった。
たぶん主人公に、ヒロインに対する甘えから来る傍若無人さを感じ取ってしまったからかもしれないし、大事にしていたものを食ってしまって、反省しないその態度にひっかかるものがあったのかんもしれない。
だが、一番の原因は、都会人の見た田舎、そこに、都会人のモラルや生活、考え方を持ち込んで、押し通そうとすることに対する不快感だったような気がする。
都会を舞台にした学園で、主人公がヒロインのアイスを食べてしまうとか、冷蔵庫にしまっていた好物を勝手に食べちゃうとか、なんかそういう感覚を感じてしまったからかもしれない。
でも、作物は、そういうものじゃないでしょ。
この農作業(・・・と言っていいかどうか、ちょっとわかりませんが)に入る服装が、どこぞの町へショッピングにでも出かけるような露出の大きい服なのである。
あんなかっこうで畑に入ったら、虫にかまれてえらいことになります。
それとも、虫もいないほどの激しい農薬をまきまくってるんだろうか。そうでなくてはあの服装は、ちょっと説明がつかない。でも、そんな農薬まみれの有害作物(単に作物に虫がつかないレベルではなく、採集者にたかる虫さえいないくらいだから、そう言っていいと思う)を店のメニューに出してるとは、設定からして思えないので、やっぱり、農作業の感覚ではなかったんだろう。
こういった、田舎を舞台にしていながら、田舎の生活感覚が完全に欠落している、そういった舞台を見せられた直後の、スイカ、だったので、一層不快感がましたのかもしれない。
アニメのでき自体は、良くもなかったけど、そんなにひどい、とも感じなかったのに、この田舎描写で萎えてしまった。
まぁ、絵の鑑賞のつもりで、アニメ自体は見ますけどね。