火星の月の下で

日記がわり。

死刑判決

あれからもう17年にもなるのか。
幼女連続殺害犯・宮崎勤最高裁で死刑判決が出た。あとは執行されるのみ、なのだが、たしか現法相は「死刑にはサインしない」とか言ってたけど、これって聞きようによっちゃ、あの幼女殺害を肯定しているようにもとれるね。ま、けっこう意地の悪い見方ではあるけど。
実は逮捕される前の宮崎が参加していたコミケには私も参加していた。
当時のコミケカタログなんかもあって、しっかり彼のサークルカットなども載っていた。
もちろんジャンルが全然違ってたので(当時、私は妖怪系のサークルで、宮崎はアイドル系だった)スペースはまったく違う場所ではあったし、事件が起こってから後付けで知ったのだけど、随分嫌な感じがしたものだった。
あの当時の、この事件に対するどうしようもない不快感が改めて咽喉の奥に甦ってくるようであった。
あまり思い返したくはないけれど、自分なりにその不快感の淵源を簡単に記録しておこうと思う。
まず第一に、当時の同好の士がこぞって疑われたこと。
友人に、この宮崎と人相が酷似しているのがいて、ロリ本が好きなこともあってか、友人や実家から「おまえは大丈夫か?」という電話がひっきりなしにかかってきた、という話も聞いた。
私も、さすがにそこまではなかったけど、妹から「友人関係には気をつけてね」なんていわれたこともあった。
当時、美少女系同人誌をやってたり、そういったものを買ってた人間は大なり小なりこんな経験があったのではないだろうか。
次に、2D嗜好の人間が3Dに手を出していた、というショック。
これについては、当時、情報に混乱があって、犯人は我々と同じ2D嗜好サイドの人間であろう、と思っていたのである。
後日、上にも書いたように、宮崎はアイドル系とかCMに出て来る美少女とかの同人誌をやっていたらしいので、いわゆる純粋なマンガ・アニメ系ではなかったので、2D嗜好側にいる、とは言えないことが少しずつわかってきたけど、当初は例の「若奥様のナマ下着」の映像なんかもあって、てっきりこっち側の人間だと思っていたのだ。
個人的には、この2番目の理由の方がショックとしては大きくて、2D少女の愛好家ならば、3Dはむしろ醜く感じるのではないか、と思っていたりしてたのである。
電波男』に書かれていた、2Dの優位性、みたいなものは、当時既にかなり感覚としては定着していたからなのだ。もっとも、同書中の、恋愛資本主義のようないびつな劣等感はなかったけれど。
あとはマスコミのピントはずれのマニアたたき。
まぁ、これはいまだに変わらないか。
とにかく他にもいろいろあったけど、思い出そうとしても、その不快さがムカムカわきたってくるので、この辺でいったんやめる。