火星の月の下で

日記がわり。

◇直江兼続って誰

いや、名前と簡単な業績くらいは知ってるけど。
帰宅途中で、地元の書店によると「直江兼続」関連がズラーと並んでたので、最初「なんで?」と思っちゃったのだ。今年の大河ドラマの主人公さんね。
去年が篤姫で今年が直江兼続、なんかえらくニッチ化してる印象じゃのう。
一昨年が信玄だったので、ことさらニッチ化、というのは表面的にはあたらない感じだが、その前は山内一豊で、実質はその妻君の話だったし。
歴代大河ドラマ一覧Wikiで見てみると、昔の作品にも人物だけでいうと限りなくニッチに近い原田甲斐とか、井伊直弼とか、半分くらいはそういうのにぶつかるけど、昔はたとえば『樅ノ木は残った』とか『花の生涯』とか、文学作品として名作だったものから拾われていたけど、今のスキマ狙いは、もう全然そういうのがなくて、なんか受信料獲得のための地域別攻撃の材料とか、上層部のゴリ押しとか、そっちの方に目がいってしまう感じだ。
加えて、時代的偏り。もう戦国〜江戸時代ばっかり、だよなぁ・・・。
歴史資料が不十分なんで、文学名作の原作以外は平安以前はやりにくかろうし、明治以降も歴史評価がまだ未定のこととかもあって難しかろうから、平安(8世紀末)〜幕末・維新(19世紀後半)に絞られるのはいたしかたないと思う。明治以降の現代史も過去には扱ったことがあろけどもね。
だがそれにしても、戦国〜江戸が多すぎる。
たしかに動乱から身分階級が固定していった時代で、現実の社会になぞらえやすかったり知名度があったり、ということで、ある程度多いのは仕方ないとしても、多すぎるんじゃないの。
戦国〜江戸以外だと視聴率がとれない、というのもよく聞く話だけど、NHKがそういうことを言い訳にしちゃいかんと思うんだけどなぁ。
もっとも、去年、今年はまったくと言っていいほど見てないので、去年、今年分については何も言えないけど・・・。
それにしても、信長、秀吉、家康の3人は、いったい何回取り上げられたんだろう。主役以外の、時代背景的装置としてまでカウントすると、半数に近い気がする・・・。
この時代の偏りをもう少し補正してほしいもんだ。
ただまぁ、上のWikiの欄を見つめていると、名作はそれなりに多いし、しばらく時間が経てば、また考えも変わるかな。
その前に、まず見てないと何もいえないから、途中からにはなるが、今年は時間が許せば見てみよう。
はっきりと意識して見ていたのは、第4作・尾上菊之助の『源義経』からで、『赤穂浪士』と『太閤記』はぼんやりと記憶はあるものの、『花の生涯』はまったく記憶にない。見てはいたと思うんだが・・・。
最近は見てないことも多いので、放送時期的な偏りはあるが、好きだったのは、『天と地と』『樅ノ木は残った』『新・平家物語』『風と雲と虹と』『King of Zipangu』『炎立つ』『花の乱』てあたりかな。
花の乱』はたしか歴代視聴率最低だったはずだが、私はあの暗い物語は好きだった。(笑)
天と地と』は主人公長尾景虎を補佐する宇佐美定行役の宇野重吉の渋い演技が大好きだったし、『風と雲と虹と』では藤原純友役の緒方拳に見入ってた記憶がある。