火星の月の下で

日記がわり。

ゲゲゲの家計簿 第2話

『ゲゲゲの家計簿』第2話を読む。
安アパートを経営していた水木御大。貧困生活の中でもいろいろとやりくりをして、という内容で、支出と収入があぶなっかしいバランスの上に成立しているさまが描かれている。
基本的にペーソスあふれるコミカルなタッチなので、普通に読めてしまうが、かなり危なっかしい家計簿だ。
こんなところにも御大のキャラクターが出ているのだろう。
今回、ある事件が起こって、安アパートの中にとんでもない人物がいて、故郷から手伝いに来てくれていた義姉(前話・ラストで登場)が、ピストルを目撃してしまう、というショッキングな事件が起こる。
そして登場する国際ギャング団。
今なら不逞鮮人とか違法在留者の方を連想してしまうし、人種的にはそれもあったかもしれないが、50年代ということを考えると、普通に国際ギャングだったのかも。
水木荘の具体的な位置がはっきりしないけれど、兵庫区水木通りからは、意外と海岸まで近い。
高架をこえてしばらく歩くと、運河とか貯木場とかがあって、兵庫港へもつながっている。まぁ、この国際ギャング団は神戸港からかもしれないが。
さすがに幼かったので、こんな事件が身近にあったかどうか知らないけれど、時代と立地を考えたら、こういうのが潜伏していてもおかしくなかったのかな、という気はする。
くどいけど、今の水木通りはもっと小綺麗になってるので、こんな存在を連想させるようなところではございません。(存在の有無まではわからないけど)
いつまで舞台を神戸・旧市街にとってくれるかわかないけど、もう少しやってくれそうですな。