火星の月の下で

日記がわり。

特典商法

作家を潰す『特典』商法 駄文ニュースさん経由)
同人であれ、プロ作家であれ、文であれマンガであれゲームであれ、創作側に立ったことがある人間なら、概ね首肯できる、というかむしろ「よくいってくれた」とさえ思える記事。
多くの人は消費者側に立っているから「お客様は神様」気分で、こういったサーヴィスや商売っ気も「買ってやるからちゃんと出せよ」みたいな感覚になっている、と思える言動をわりとよく耳にし、見たりもするからだ。
ずいぶん前になるけど、というかたぶん今でもどこかで起こっているんだろうけど、テレビアニメや特撮がオンエアされた直後に「きっとコミケではこれこれこういうのが出るな!」とか「あそこの出版社はこれこれこういうことをやるな!」と言うのを反射的に口にする人がいた。
いったいその作品が作られ、もしくは放送されるまで、いったいどれくらいの時間がかかっているのか、そういったことはまったく考えず、消費者的感覚で、すぐにそういうものができる、できて当然だ、みたいな認識の人にけっこうあったことがある。
商品の生産をまるで工場かなにかから、自動的に出てくる感覚、そういうものを持ち続けている人、というのは、けっこういたりするものなのだ。
まぁ資本主義社会だから、ある程度は仕方ないとは思うけど、サブカルとかも含めた広い「文化的商品」の場合、そういった作り手の事情ももう少し考えるべきだよな、消費者も出版側も、中抜きをやってるD通みたいなとこも、みな含めて。