火星の月の下で

日記がわり。

△石坂浩二

ホビーに首ったけ 石坂浩二さんがプラモ同好会結成
石坂さんて、なにげにこういうマニア心をくすぐる趣味の現場で良く見かけるね。
80年代頃だったと思うが、この人、トカゲ、ヘビなどの爬虫類の飼育をしだして、けっこう話題になってたりもした。*1
爬虫類飼育がちょっとしたブーム、というか、ある一定の層にはたらきかけだしたのが90年代、国内では『Bible第1集』が出てしばらく経った頃で、今では老舗になった『ヴィヴァリウム・ガイド』なんかも登場してしばらくは一般書店ではなかなか見つけられなかったことを思うと、石坂さんの取り組みはかなり早かったわけで、当時はそういった同好の士が少なかったので、「おお」と思ったものだった。
美術品なんかにも造詣が深くて、今ではTXの良心みたいになってしまった『なんでも鑑定団』だが、あれもどちらかというと、石坂さんのそっち方面への深い愛情があったからだと思う。
一般に美術品の愛好家というと、『鑑定団』も理解しやすくするためにそういう基本設定にしてあるが、それがいったいいくらの商業価値をもちえるのか、ということに主眼がいきがちだけど、石坂さんはむしろ美術史的観点や、素材の面白さなんかでアプローチしていて、その1本筋の通った姿勢には、番組開始のはるか前から関心していたものだった。
そして今回のプラ模型。
プラモって言うと、いまや商業的にはガンプラの方が優位に立っているようなところもあるが、この軍用機の組み立て、っていうあたりに、昭和30年代を生きた者特有の郷愁を感じてしまう。
ロボットなんかではない。もちろんフィギュアでもない。ソリッドスケールでもなければ、SF模型でもない。
ある時代には確実に存在した、軍用機が舞う世界。
わたしはソリッドと艦艇の世界から入っていったので、1世代上のこの石坂さんの感覚にはちょっとついていけないところもあるけど、理解はできるし、羨望もある。
それでもドイツ軍用機かぁ、フォッケウルフが上がってたけど、昭和30年代〜40年代にかけて、いろいろ作ってた者にとっては、フォッケウルフ、メッサーシュミット、ユンカースの3つの名前には相当な憧れがあって、なんかときめくものがあるね。
もうひとつ、この方は東京で阪神ファンをやっているらしい。
駅での傍若無人がいやになったのと、テレビの実況延長なんかでアニメの時間を変えられてしまう苦い経験などから、阪神ファンと巨人ファンは大嫌いだったのだが、この人のファン気質を見て、悪いのは地元ファンなんだな、と思うようになった。
それ以来、嫌いなのは、大阪・京都の阪神ファンと、首都圏の巨人ファン、と限定的にとらえるようになった。まぁ、どうでもいいことだが。(^_^;
音楽の趣味は、私がウィーンを活躍の場とした連中の室内楽の方に心ひかれているので、細部ではあわないけど、クラシック好き、という点でかさなるし、なにげに趣味性の近さを感じてしまうのう。

*1:その後、ブームになり出してからは、ピンクマウスの給餌がいやになってやめてしまった、みたいなことを聞いたんだが、どうなったんだろう。