火星の月の下で

日記がわり。

◎機動戦士ガンダムユニコーンep1〜ep3

アニマックスで『ユニコーン』のep1からep3までやってたので、視聴。
ep1とep2は既に劇場、及び去年のアニマックスで見ていたんだけど、通してみると、実に良い、普通に感嘆でありまする。
正月にアニメ番組がほとんどなくて、新年早々日曜午後5時から偽ガンダムを見させられて、脱力の新年だったけど、こうして本物を見ると、力が戻ってくる感覚であるな。
かかっている金と時間が違うので、比較するのはフェアじゃない、とは思うものの、今の日曜午後5時の偽ガンダムとの違いがあまりに明瞭になってしまった、というのが、第一印象。
アゲガンだけでなく、『00』にしても放映当時は『種ガン』が『種デス』に比べたらはるかにましだから、妥協して楽しもう、と思っていたりもしたけど、この正嫡作品を見ると、やはり『ガンダム』はこうでなくちゃなぁ、という気持ちになる。
作画の差は、金と時間の差なので言及しないとしても、シナリオ、演出についても格段に違う。
いろいろ感じたことはあるけど、まず、
1.おとながちゃんと描かれている。
2.社会がはっきりと背景として存在する。
・・・この2点が大きいかな。
『種ガン』以降のガンダムで描かれていた「おとな」って、妙に理屈っぽいところがあるにも関わらず、その理屈が児戯に近かったりするので、鼻白むことが多かった。
でも『ユニコーン』に関しては、一応理屈はもっているけど、それに拘泥しないというか、「人間としてのナマの感情」とか理不尽さが、サラッと描かれていたりするので、「おとな」としての認知度があがってくる印象なのだ。
もちろん、不満がないわけではない。ep2でフル・フロンタルが昔のシャアのセリフをしゃべったりするところとか、そこまでやらんでもいいんじゃないの、とかは思ったけど、わりと些細な点に感じてしまうところである。
初代ガンダムが放映されたとき、既に大学を出た社会人だったので、これを子供の頃に見ていた人とは感覚が少し違うかもしれないけど、30年後のガンダム世界として、十分に満足のいくデキだった。
別にシャアとかは出してくれなくても良いから、こういう世界観を作ってほしかったんだよなぁ、と思ってしまったところ。
ルックス限定だと、バナージのクラスメイト、ミコットとか、ep1で死んじゃうけど、広橋声のエスタなんかも良かった。
キャラとしては、ep3のマリーダさんがすごく良い。
そのマリーダを奪還しようとして散っていくギルボア、あるいはゴツい顔なのに、人間くささが滲み出てくるダグザとか、痺れますな。
カニックに関しても、ep1でユニコーンが登場するまでの、マリーダが操るクシャトリアだけで十分な魅力。
またユニコーンも、良い存在感であるし、素晴らしいですな。
つうことで、新年は、ユニコーンとともに始まったのであった。
EP5も、是非劇場に行かなくては、と思った次第。